EVERYDAY スタッフの日常
年金の繰り上げと繰り下げ受給のメリットとデメリットは?
公的年金は原則65歳から受給がはじまります。
年金の繰り上げ受給が「得か損か」は、
「何歳まで生きるか(寿命)」によって原則的に決まります。
結論から言うと、60歳0ヶ月で受給を始めた場合、
「80歳10ヶ月」より前に亡くなれば得、それ以上長生きすれば損になります。

繰り上げ年齢別の「損益分岐点」
原則65歳からの受給を前倒しする場合、
1ヶ月早めるごとに年金額が0.4%減額され、
その減額率は一生変わりません。
各年齢で受給を始めた場合の損益分岐点
(65歳受給の総額に追い抜かれる年齢)は
以下の通りです
60歳0ヶ月(24%減額): 80歳10ヶ月
61歳0ヶ月(19.2%減額): 81歳10ヶ月
62歳0ヶ月(14.4%減額): 82歳10ヶ月
63歳0ヶ月(9.6%減額): 83歳10ヶ月
64歳0ヶ月(4.8%減額): 84歳10ヶ月
※1962年4月2日以降生まれに適用される減額率0.4%で計算、
税金や社会保険料を考慮しない額面ベースの目安です※
メリット(得をするケース・向いている人)
早期に資金を確保できる:定年後の収入の空白期間を埋められます
元気なうちに使える:体力が充実している60代前半に趣味や旅行へ投資できます
もらい損ねを防ぐ:病気や健康不安があり、平均寿命まで生きる自信がない場合に有効です
デメリット(損をするケース・避けるべき人)
長生きリスクに弱い:日本の平均寿命(男性約81歳、女性約87歳)まで生きると総受取額で損をします
取り消しが不可能:一度申請すると、後から65歳受給(満額)に戻すことはできません
手取りの逆転現象:年金を繰り上げながら働くと、在職老齢年金の仕組みで年金がカットされる場合があります
判断のためのステップ
「ねんきんネット」で65歳時点の受給見込額を確認する
60〜65歳までの「就労収入」と「生活費の不足額」を計算する
健康状態や家系の寿命、手元の貯蓄残高を考慮する
不足分を補う手段が「年金の繰り上げ」しか無い場合のみ申請を検討する

