■ 今週のTOPIC「システムキッチンの基礎知識」

新築でもリフォームでも、

 

多くの方が設置するのがシステムキッチンです。

 

 

 

システムキッチンとは、

 

いくつかのフロアキャビネット(ユニット)を並べ、

 

1枚のカウンター(ワーク)トップで

 

つなげることで一体となっているものです。

 

 

 

レイアウトや寸法などを、

 

細かく自由に決めて作り上げる部材型と

 

ワークトップやシンクなどの各部材が

 

あらかじめパターン化されていて、

 

その中から選んでいく簡易施工型があります。

 

 

 

一般的に、

 

システムキッチンといってイメージされるのは

 

簡易施工型ですが、

 

近年、簡易施工型もさまざまな部材を

 

選んで組み合わせることが

 

できるようになってきており、

 

その違いは曖昧になってきているようです。

 

 

 

価格は、プランやビルトイン機器にもよりますが、

 

パターンから選ぶ簡易施工型よりも、

 

細かい設計から行う部材型の方が

 

高くなりがちでしょう。

 

 

 

 

 

◆価格帯によっていくつかのシリーズが揃う

 

 

 

メーカーのシステムキッチンには、

 

価格帯によっていくつかのシリーズが揃っています。

 

 

 

設計の自由度やデザイン、

 

性能が高い機器が揃う比較的高額なシリーズ、

 

一般的に取り入れやすい普及タイプのシリーズ、

 

基本的な仕様を組み合わせた

 

手ごろな価格のシリーズなど、

 

大きく分類されているので、

 

予算に合わせて選ぶことが可能です。

 

 

 

ただし、同じシリーズの中でも、

 

レイアウトやサイズ、

 

ビルトイン機器などによって

 

価格は大きく変わります。

 

 

 

プランニングによっては、

 

普及タイプでも高額シリーズよりも

 

高くなることもあります。

 

 

 

選ぶ際には、

 

そのシリーズの基本仕様、

 

機能性やデザイン性などのグレードなどを確認し、

 

予算はもちろん、

 

空間や暮らし方に適しているかを

 

検討することが大切です。

 

 

 

 

 

◆システムキッチンの価格に影響するポイント

 

 

 

■間口・レイアウト

 

 

 

価格が大きく変動するのは、

 

まず、間口サイズとレイアウトでしょう。

 

 

 

一般的には、

 

ベーシックなI型壁付けのタイプが

 

費用を抑えられると言われています。

 

 

 

メーカーのI型の基本プランでは、

 

間口255センチ程度が多くみられるので、

 

比較検討する際の目安にしてもいいでしょう。

 

 

 

キッチンのイメージを

 

大きく左右するのがキャビネット扉です。

 

 

 

木目調やカラフルなカラーなど、

 

いくつかのグレードに分けられた

 

多彩なデザインが揃っています。

 

 

 

メーカーや商品にもよりますが、

 

質感のある木目調、

 

鏡面仕上げのタイプなどは

 

グレードが高くケースが多いでしょう。

 

 

 

選び方によっては、

 

10万単位で変動するアイテムなので、

 

十分に検討しましょう。

 

 

 

もちろん、キャビネットが多いプランになるほど、

 

価格への影響も大きくなります。

 

 

 

 

 

■カウンタートップ

 

 

 

設定されている主なカウンタートップの素材は、

 

ステンレスと人工大理石が主流です。

 

 

 

ステンレスは、

 

表面加工や厚みなどによって

 

数万円程度価格に差が出る場合があります。

 

 

 

人工大理石には、

 

透明感があり衝撃性などに優れるアクリル系、

 

アクリル系より比較的安価なポリエステル系

 

がありますが、

 

メーカーによっては

 

独自の特徴を持つタイプを揃えている

 

ケースもあります。

 

 

 

また、より性能を高める工夫を施した

 

新しい素材の提案もみられます。

 

 

 

選ぶ素材によって

 

10万円単位で変動することもあるでしょう。

 

 

 

 

■換気扇・レンジフード

 

 

 

各メーカーの商品には、機能性だけでなく、

 

掃除のしやすさに工夫を施した商品が揃っています。

 

 

 

また、対面キッチンや

 

アイランドキッチンのプランの場合など、

 

機能性だけでなく

 

デザイン性にもこだわりたいものです。

 

 

 

性能やデザイン性が高いものは、

 

価格にも大きく影響します。

 

 

 

 

■加熱機器

 

 

 

システムキッチンの場合、

 

ガスコンロかIHクッキングヒーターが

 

設定されています。

 

 

 

一般的にガスコンロよりも

 

IHクッキングヒーターの方が価格は高めですが、

 

ガスコンロでも、

 

機能性や清掃性、デザイン性を

 

高めたタイプを選べば価格は大きくアップします。

 

 

 

最近では、機能を高めたグリルが充実しており、

 

どのようなタイプが搭載されているかも

 

価格に影響するポイントでしょう。

 

 

 

 

■シンク 

 

 

 

シンクは、カウンタートップと同様に、

 

人工大理石とステンレスの

 

タイプの設定が多くみられます。

 

 

 

一般的なタイプであれば、

 

大きさや形状、素材の性能などによって

 

価格は変わってくるでしょう。

 

 

 

掃除のしやすいタイプや

 

作業性を高めたデザインなども増えてきており、

 

選ぶアイテムによっては、

 

基本仕様から数万円アップするケースもあります。

 

 

 

 

■水栓金具

 

 

 

設定される水栓金具には、

 

一般的なシングルレバーハンドルのタイプだけでなく、

 

機能性やデザイン性を高めたタイプも

 

揃っています。

 

 

 

引き出し式のシャワータイプ、

 

触れるだけで吐水止水できるタイプや

 

センサーで作動するもの、

 

浄水器一体型などを取り入れれば、

 

数万円はアップするでしょう。

 

 

 

海外製品などにも

 

デザイン性の高いタイプは豊富に揃っているので、

 

こだわりによって価格は大きく変動します。

 

 

 

 

 

■食器洗浄乾燥機

 

 

 

一般的になってきた食器洗浄乾燥機は、

 

標準仕様となっているケースもみられます。

 

 

 

取り入れる食器洗浄乾燥機によって異なりますが、

 

設置の有無では、

 

10~20万円の差がつくこともあります。

 

 

 

サイズや機能性などが価格の違いになります。

 

 

 

 

■ウォールキャビネット・周辺キャビネット

 

 

 

フロアキャビネットだけでなく、

 

ウォールキャビネットや

 

周辺キャビネットを取り入れるケースも多いでしょう。

 

 

 

電動タイプのウォールキャビネット、

 

家電収納に配慮した周辺キャビネットなど

 

豊富に揃っていますが、

 

さまざまな機能を付加したタイプは価格も高く、

 

またフロアキャビネットと同様に

 

扉材などによっても価格は大きく変動します。

 

 

 

 

 

 

 

■LDK空間全体で検討しショールームで確認を

 

 

 

システムキッチンを検討する際には、

 

ショールームで実際に商品を確認し、

 

希望するプランやアイテムを組み合わせることで

 

価格がどう変動するか、

 

細かくチェックすることが大切です。

 

 

 

また、最近では

 

LDKをひとつの空間とするプランも

 

多くみられるので、

 

商品を選ぶ際には、空間全体にも配慮し、

 

トータルなコーディネートを行いましょう。

 

 

 

配管や配線、換気など

 

専門的な部分も価格に影響するので、

 

設計担当者やショールームアドバイザーなどと

 

十分に検討することが重要でしょう。

 

 

 

それでは、また。

 

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