今週のTOPIC「子育て世代の注文住宅の基礎知識!!」
◆20代での注文住宅購入は子育てを意識する
20代での注文住宅は、
これから起きるだろう様々な人生のイベントや
環境の変化に応じられる家づくりを
心掛けたいところです。
その大きな節目は子供の誕生と子育てだと思います。
そこで、子育てを意識した
注文住宅の3つのポイントについてお伝えします。
1つ目のポイントは「間取りの工夫」、
2つ目は「リフォームをし易いつくり」、
3つ目は「余裕を持った資金計画」です。
- ポイント1:間取りの工夫
子供の成長にしたがってどのように
各部屋を使っていくのかを考えておき、
間取りに反映しておきましょう。
建物が出来てからでは大変ですから、
設計の段階で「将来このように使っていく」と
考えていきたいところです。
子供の個室はどこにつくるのか、
大きさはどの程度にするのか、
勉強はどこでするのか、
収納はどうするのかなどです。
ここでキーワードとなるのは
「1つの空間を様々な用途に利用すること」です。
たとえば、近年ではリビングの一角や2階の踊り場など
共用空間にワーキングスペースとして
勉強できるコーナーを設ける例も多くなってきました。
その方が、子供もさみしくなく勉強できるようです。
また、個室の大きさを抑える意味もあるようです。
リビングは家族でくつろぐ空間、
踊り場は通り抜ける空間と用途を限定してしまうと、
必要な用途に応じて部屋をつくる必要が出ますので、
建物に大きさが必要となってきます。
これから起きる人生のイベントには
様々なものがあります。
1つの部屋を複数の用途に利用することができれば
建物の大きさは抑えられるともに
様々なイベントに対応できます。
このような間取りの工夫が必要です。
- ポイント2:リフォームをし易いつくり
子育ての状況に応じて部屋
の大きさや形状を変えたいと思うことが
あるかもしれません。
そのようなことがあっても良いように
リフォームがし易いつくりにしておきましょう。
よくあるのは、
子供2人が小さいうちは大きな1部屋で過ごさせ、
大きくなったら部屋の中央に壁を入れ
2つの個室にするというものです。
ただ、将来2つの個室にできるように、
窓の数や位置、出入口を2つ設ける、
収納を用意することが事前に必要となってきます。
このように将来リフォームを考えているなら、
それに対応できるようなつくりにしておくことは
大切になります。
また、リフォームを想定するなら、
ビルダーの担当者などの専門家のアドバイスが
欲しいところです。
遠慮なく設計の段階で
「将来、子供の状況に応じて
このように間取りを変えていきたい」と
希望を伝えておきましょう。
- ポイント3:余裕を持った資金計画
状況に応じてリフォームをするのであれば、
事前にそのための
資金計画をしておかなければなりません。
ただ、当初の資金計画がギリギリですと、
想定外のことが起きた場合、
リフォームができないということもあります。
たとえば、
リフォーム分の資金を毎月積み上げていったけど、
子供が私立中学校に入ることでそれを使うことになり、
結果リフォームができなかったなどです。
このようなことが起きないように、
当初から余裕を持った資金計画をすることを
オススメいたします。
◆子育て環境を充実させる様々な工夫の事例
ポイント1で上げたように
子育て環境への対応については
間取り上の工夫が必要となります。
そこで他の皆さんがどのような工夫をしているのか、
幾つか事例を上げてみたいと思います。
1.家具を使って空間を仕切る
よくある事例です。Aさんの家では、
物置棚や本棚など家具を使って、
リビングとワークスペースを区切ったり、
子供の部屋を2つに分けたりしています。
壁をつくるよりかは、家族の気配を感じつつ
空間を仕切れたので、
そちらが良いと判断をしたようです。
また、Bさんは自宅で書道教室を運営していますが、
書道教室のスペースと
プライベートのスペースを区切るために、
天井からロールスクリーンを吊るして
必要に応じて下しているようです。
家具を使って空間を仕切る事例はインテリア雑誌にも
多く掲載されています。
それらに目を通すなどをして、
2つの個室が欲しいが大きさが足りない場合は
家具等の利用で空間を仕切ることを
検討してみてはいかがでしょうか?
2.脱ぐ-洗う-干すの洗濯動線を短くする
子供が大きくなるほど洗濯物は増えていき、
比例して持ち運ぶのも重くなります。
そのため将来の子育て環境を考えて、
できるだけ脱ぐー洗うー干すの洗濯動線を
短くすることが多くなっています。
2階に洗濯機を置く脱衣所があるCさんの家では、
脱衣所に面してバルコニーを設けており、
洗濯した後はそのまま外に出て干すことができます。
また、Dさんの家では、玄関入口横にある
シューズインクロークを抜け
脱衣所に入ることができます。
そうすることで、
子供が野球教室で汚れたユニフォームを
まず脱衣所で脱いでから
家の中に上がれるようにしています。
その後は、脱衣所でそのまま洗濯をして、
庭先で干すという玄関回りで完結する
洗濯動線となっています。
子供が大きくなるにつれ洗濯物が増え、
家事が大変になるのは事実です。
将来を見越して設計段階で先回りをして
洗濯動線を考えてみてはいかがでしょうか。
他にも様々な事例がありますが、
このような事例はビルダーの担当者も
豊富に持っているモノです。
積極的に聞き出して見てはいかがでしょうか?
それでは!また!!