今週のTOPIC「フラット35、若干金利を引き上げました!!」
住宅金融支援機構(東京都文京区)が
民間金融機関と提供するフラット35の
2024年9月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の
主力タイプの金利幅は…
1.82%(前月より-0.03%)~3.38%
今月は、僅か0.01%、金利を引き下げました。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の
金利幅は以下の通りです。
1.43%(前月より-0.03%)~2.99%
中期に関しては若干金利を引き下げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下の
タイプの金利幅は…
1.93%~3.49%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの
金利幅は…
1.43%~2.99%
以上のようになっています。
2024年9月、今月のフラット35は、
全体的に約0.03%金利を引き下げました。
メガバンク・ネット系銀行の
長期固定金利は、殆どの金融機関が
金利を据え置くか引き下げております。
そんな中、元々金利が低いフラット35は、
若干ながら金利を引き上げたので、
結果的に、長期固定金利では、
もっとも魅力的なサービスを提供しております。
また、他の金融機関に比べて
審査が通りやすいのも
フラット35の魅力のひとつです。
長期固定金利で住宅ローンを選ぶなら
フラット35を優先的に検討しましょう。
◆2024年9月の住宅ローン金利の傾向
今月の住宅ローンの金利は、
全体的に、金利の下がった月と言えるでしょう。
変動金利は据え置き、固定金利も、長期・中期ともに
金利を据え置くか、引き下げた月となりました。
ここのところ、このような動きが数か月連続で続き、
今月は金利が下がりましたが、
数か月単位でみると、僅かながらに
固定金利が徐々に上り続けております。
今年の金利の流れは上昇傾向にあり、
緩やかながら金利が若干上がっていますが、
今月は下がった月と言えます。
世界的に金利高の中、日本は低金利を維持しており、
これが円安を生んでいます。
日本政府は、国債を買い入れておりますが、
その金額が、2026年から減額傾向になるとのことです。
そうなると、今後の2026年以降の固定金利は、
上昇傾向になると感じます。
住宅ローンの利用を検討するなら、ここ数か月金利の上がっていない
金利の上昇の可能性が最も低い変動金利がおススメです。
固定金利も上がり続けてはいますが、金利の下がった今月は、
住宅ローンを組むのにおすすめかもしれません。
この流れですと、来月は金利の上がる月となる
可能性が大きいです。
◆各住宅ローン商品の金利動向
- 変動金利
今月もほとんどの金融機関が金利を据え置いております。
今後、固定金利は上がっても変動金利は上がらないという
ことを多く言われておりましたが、決してそんなことはなく、
変動金利の引き上げも、予断を許さない状況になるかもしれません。
とは言え、市場最低金利の基準を維持しております。
金利を据え置いたとはいえ、先月より若干に金利が上り、
9月の変動金利の住宅ローンの金利目安は、0.4%となります。
この金利より高ければ割高、低ければ割安といえます。
マイナス金利が解除になりましたので、
今後0.1~0.2%金利が上がると予想されます。
予想では、2024年年末までに
日銀の利上げのペースによりますが、
金利の指標が、0.5~0.8%の可能性は
予想されている事を覚えておきましょう。
- 固定金利 10年~(中期)
今月の10年固定は、金利を据え置くか
引き下げた月となりました。
殆どの金融機関が金利を据え置き、
1行のみ金利を引き下げました。
10年固定金利は、日本の10年国債金利をベースに
金利を決めている金融機関が多いのですので、
国債の金融市場に委ねられます。
日銀が今後、10年国債の金利上昇を発表しましたので、
先々月の10年固定金利は各金融機関が上昇したのですが、
今月は、10年国債が上がり続けることはないと
判断した金融機関が多かったので、
金利上昇は2行にとどまったと言えるでしょう。
ただ10年国債は1%になると機関投資の購入意欲が
旺盛になると予想されており、当面は1%を超えて
上昇することはないので、10年固定金利も
1%を超えることはないと予想できます。
これらにより安心安定ということと、
固定金利選択型の中核ということで10年固定に人気が集まりますので、
どの金融機関も力を入れており、金利は似たり寄ったりで、
比較する判断が難しいのが現状です。
金利だけでなく、繰上げ返済手数料、事務手数料、
団信の内容も踏まえ、住宅ローンを選びましょう。
- 固定金利 長期
金利上昇の気配のあるので、各金融機関の長期固定金利は、
自行の金融商品より、フラット35にチカラを入れております。
元々金利が低くもっとも人気が高いフラット35が、
一番有益な住宅ローンと言えるでしょう。
ですので、長期固定を検討している方は、
どの金融機関のフラット35にするか
判断された方がよいでしょう。
このメールマガジンにて発表している金利を参考にして、
各金融機関と比べてみて下さい。
また、長期固定金利は頭金の割合によって
メリットが変わりますが、つなぎ融資を利用すれば、
フラット35が頭金なしでも最もメリットがあります。
全期間固定は金利が高いので利用したくないが、
変動金利の上昇も気になるという方は、
ミックスプラン(変動半分・全期間固定半分)を
検討してみてはいかがでしょうか。
◆2024年9月の
住宅ローン金利の動向を総括
今月は、金融機関によって総体的に金利の下がった月でしょう。
米国の金利は、低下傾向にあり、日本の金利は横ばい状態です。
ただ、何度も言うように、日本の金利が低いため、
円安の状態が続いております。(詳しくは下記にて)
ですので、いずれ日本の金利は上がっていくのですが、
金利の下がった今月は、住宅ローンを組むチャンスと言えるでしょう。
変動金利は金利を据え置いたとはいえ、
マイナス金利の終わりと、金利引き締め政策が重なり
2024年の年末へ向けて、今後は金利が上がると予想されます。
現在米国の国債の金利が落ち着いたとはいえ、
現在の日本の国債の金利はかなり低い状況です。
米国(世界的)と日本の国債の金利差が
円安の状況を産んでいると言われております。
ということで、今後金利は上昇する可能性が高いです。
とは言え、金融緩和政策は維持されるので、
今後の予想はつきにくいのですが、
変動金利があがる可能性は高いと言えるでしょう。
10年固定などは、日本の国債の金利と連動しますので、
1%以上が上がらないと予想されており、
ここ数か月は、大きく金利が上がることはないでしょう。
そして今月の国債は低水準となり、そして当然住宅ローンも低水準です。
2024年に住宅を購入し、住宅ローンを組もうと考えている方は、
この数か月が大きなチャンスかもしれません。
そして今後新規で住宅ローンを組む方はもちろん、
現在、変動金利にて住宅ローンを組んでおらえる方も、
固定金利の低さに注目しましょう。
金利が下がったので、固定金利の売りである
安心の固定返済が低いので、コストパフォーマンスの高さで、
手に入れることができると考えております。
今後金利が上昇する可能性は高いのですが、
住宅ローンを利用するなら、金利上昇がゆるやかな
この数か月のうちに動いたほうが良いかもしれません。
そして今後必ず起こる金利上昇を考えると、
変動金利よりも固定金利のメリットを意識しましょう。
現在、金融緩和政策により約1%に金利は抑えられていますが、
マイナス金利が解除され、金融緩和政策が変更されれば、
少なくとも1%程度の金利上昇が予想されます。
そうなれば、変動金利や期間の短い固定金利は、
たちまちに超長期金利を追い付いてしまうほど、
金利差が小さいことを認識しましょう。
そこで、今後の不透明な金利状況の可能性を考えると、
フラット35は、借入時から完済時まで全期間固定型の住宅ローン商品なので、
今借り入れた方は35年後の完済時までずっと低金利の恩恵を受けられる…
というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…
そうなってしまっては元も子もありません。
目先の数字にとらわれず、しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の
メリット/デメリットを理解し、家族のライフプランに合った住宅ローンを
選択しましょう!!
※下記のサイトにてフラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいませ。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、
住宅ローンの新規利用・借り換えをお考えの方など、
いずれにしても早めに行動へ移すことをお勧めします!!
金利が下った2024年9月の住宅ローン金利は、
いまだ低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、
住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、
金利が低いここ数か月は検討する価値があります。
住宅ローン金利が低水準にある、
この機会を見逃さないようにしましょう。
それでは、また。