今週のTOPIC「床暖房を賢く活用しよう!!」

足元からじんわりと温めてくれる床暖房は、

 

冬になると使いたくなる設備の一つでしょう。

 

 

 

そこで気になるのが暖房代です。

 

 

 

エアコンなど他の暖房器具と床暖房を比較して、

 

どちらがお得なのかを調べてみました。

 

 

 

 

 

◆床暖房とは?

 

 

 

室温は低くないはずなのに、

 

なんとなく体が冷えるような気がする時はありませんか?

 

 

 

それは、室温と体感温度に大きな差が生じているからです。

 

 

 

体感温度は、室内温度だけではなく

 

周囲の壁・床・窓の表面温度も影響しています。

 

 

 

エアコンやファンヒーターといった温風暖房の温かい熱は、

 

冷たい空気よりも軽いため、上の方へ溜まっていき室内の温度にムラが生じます。

 

 

 

そのため、温風暖房で部屋全体を温めるには、

 

足元付近が寒く感じなくなるまで設定温度を上げる必要があります。

 

 

 

一方、床暖房は、太陽からの遠赤外線とほぼ同じ

 

「ふく射熱」と、直接肌に伝わる「伝導熱」の

 

相乗効果で足元から温められます。

 

 

 

そのため、温風暖房ほど設定温度を上げなくても

 

ぽかぽかとした心地よさを感じることができるのです。

 

 

 

 

室温が20℃前後でも十分な暖かさを感じられるのは、

 

床暖房をつけている時の床の表面温度が体温よりも低い

 

約30℃程なので、体に良いとされる「頭寒足熱」の状態を

 

キープできます。

 

 

 

 

 

◆床暖房の電気代はどのくらいかかる?

 

 

 

一口に床暖房といってもさまざまなタイプのものがあります。

 

 

 

大きく分けると温水式のものと電気ヒーター式のものがあります。

 

 

 

温水式は、ガス・電気・灯油などの燃料で温水を作り出し

 

放熱する方式です。

 

 

 

排ガスを出さない環境に優しいヒートポンプ式や、

 

ガスエンジンですばやく発電するものなど、

 

熱源機によって特長やコスト面で異なります。

 

 

 

一方、電気ヒーター式は電気を熱源とし放熱する方式です。

 

 

 

熱源機がなくても設置可能な分、

 

設備費は温水式のものより安く済みます。

 

 

 

ただし、調査によると『一日あたりのランニングコストは、

 

ガス温水床暖房が約112円に対し、

 

電気ヒーター式床暖房は約311円』となり割高になります。

 

 

 

使用頻度や設置する範囲によっては新たな工事が必要になるため、

 

広い面積や多くの部屋で使用するよりも、

 

一室のみ設置する方が向いているといえます。

 

 

 

コスト面からみても最近の住宅では、一台の熱源機があれば給湯や

 

お風呂機能にも使える温水式が選ばれつつあるようです。

 

 

 

ちなみに過去の調査によると、『温水床暖房にかかるピーク時の

 

1ヶ月の暖房費は、約8800円(居間・食堂・キッチン合わせて約20畳で

 

6時間以上使用した場合の金額)』となっています。

 

 

 

では、他の暖房器具のランニングコストも見ていきましょう。

 

 

 

 

 

◆床暖房と他の暖房器具の電気代ではどちらがお得?

 

 

 

  • 床暖房とエアコン+ホットカーペット

 

 

 

併用することの多いエアコンとホットカーペットの組み合わせです。

 

 

 

床暖房のみ使用の場合とでは、1時間あたりの

 

ガス代と電気代にどれ程の差が出るのでしょうか。

 

 

 

過去に調査した床暖房とエアコン・ホットカーペットを

 

それぞれ1時間使用した時の比較を引用します。

 

 

 

エアコン+ホットカーペット…1時間あたり約18円

 

床暖房…1時間あたり約12円

 

 

 

となり、床暖房のみ使用した方がランニングコストが

 

少ないという結果だったそうです。

 

 

 

ホットカーペットは体が触れている部分しか

 

温めないため、部屋全体を温めるには

 

エアコンなど他の暖房器具が必要になります。

 

 

 

オフシーズンに収納する手間を考えずにすむのも

 

床暖房のメリットといえます。

 

 

 

 

 

  • 床暖房とガスファンヒーター

 

 

 

続いて、床暖房とガスファンヒーターではどうでしょうか。

 

 

 

ガスファンヒーター(木造10畳までのサイズ)と、

 

ガス温水床暖房(8畳タイプ)で、1日8時間使用した際のコストを比べてみました。

 

 

 

『ガスファンヒーターは一日あたり約99円、ガス温水床暖房は一日あたり約94円』

 

という結果になりました。

 

 

 

 

ガスファンヒーターとガス温水床暖房では、ランニングコストは

 

ほぼ変わらないということがわかります。

 

 

 

なお、暖房器具は性能や使用状況、電気料金プランによっても

 

かかる電気代が変動します。

 

 

 

あくまで一例として参考にしてください。

 

 

 

 

 

◆床暖房の賢い節電方法

 

 

 

床暖房を上手に活用して、

 

電気料金を節約するポイントをまとめました。

 

 

 

 

 

  • こまめに電源を切るより、つけっぱなしがお得

 

 

 

床暖房が一番エネルギーを多く使うのは、

 

早く部屋を暖めようとする立ち上がり時です。

 

 

 

温度が安定すると省エネ運転に切り替わる場合が多いため、

 

節電のためにと電源をつけたり、

 

切ったりを繰り返すのはかえって逆効果です。

 

 

 

 

 

  • 生活スタイルによっては

 

電気料金プランの見直しを!

 

 

 

床暖房を長時間つけっぱなしにする場合、

 

契約している電気料金プランによっては

 

電気代が高くなる可能性があるため注意が必要です。

 

 

 

電気料金プランには、電気使用量が多くなるほど

 

電気料金単価が高くなる「段階制料金」と、

 

沢山電気を使っても単価が変わらない「固定制」

 

のものがあります。

 

 

 

段階制料金だと、決められた電気料を超えると、

 

それ以降の電気料金単価が上がってしまうため、

 

床暖房を導入する際は固定制への

 

切り替えを検討してみるといいかもしれません。

 

 

 

 

 

  • 就寝前やお出かけ前の30分前に運転スイッチをオフ

 

 

 

床暖房の特長として、電源を切っても

 

しばらくは暖かさが続くことが挙げられます。

 

 

 

この余熱を利用して、お出かけ前や就寝前の

 

約30分前にスイッチを切ることを心がけることで、

 

ガス代・電気代の節約につながります。

 

 

 

今年は、暖冬になると言われておりますが、

 

冬は冬ですので、寒い日は当然あります。

 

 

 

昨年、寒い冬を過ごした方はもちろんですが、

 

暖かい冬を過ごした方も、一度床暖房を検討してみては

 

いかがでしょうか?

 

 

 

心身共に暖かくなるだけではなく、

 

お財布の中身も暖かくなるかもしれません。

 

 

 

そんな賢く豊かに暖かくなる床暖房!

 

 

 

最新の技術がなせる新たな暖房の選択肢です。

 

 

 

これから新たに家づくりをする方も、

 

リフォームを検討している方も検討していただく価値はあります。

 

 

 それでは、また。

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