■ 今週のTOPIC「カーテンは、ヒダ選びが重要!!」
カーテンを選ぶときに、
どんなことに気をつけていますか。
生地のデザインや機能性、
価格等をチェックするのは
もちろんですが、
カーテンのデザイン性をより高めたり、
価格調整をするときに
注目したいのが
ヒダ(プリーツ)の取り方です。
オーダーカーテンでは、
いろいろなヒダを選ぶことができます。
今回は、カーテンの代表的なヒダの形状と
特徴についてお伝えします。
◆カーテンはヒダで変わる!
カーテンは窓サイズと同じ量の生地ではなく、
窓の幅よりも広い生地を使い
ヒダをとってカーテンの幅を調整します。
同じ生地でもヒダ(=プリーツ)の
取り方が違うと、
柄の見え方やドレープラインが変わり
布の表情も変わってきます。
また、ヒダの取り方
(生地の分量)によっては
値段にも影響がでてきます。
カーテンを作るときに
「えっ高い!」と思ったときには
ヒダを見直してみると
安くなることもあります。
カーテンを計画するときには、
どんなヒダを取るのか検討するといいでしょう。
◆高級感のある3つ山ヒダ
カーテンのヒダ仕様でよく見かける
ヒダが3つ山ヒダと2つ山ヒダです。
3つ山ヒダと2つ山ヒダでは、
窓幅に対してカーテンに使う
生地の量が異なり、
仕上がり感、
価格共に変わってきます。
3つ山ヒダは、
見た目もゆったりとした
高級感が感じられます。
窓巾に対して生地も
2倍~2.5倍使うため、
価格も高くなります。
高級オーダーカーテンの主流で、
クラシックスタイルや
オーソドックスモダンなスタイルなど
グレードの高い空間にお薦めです。
生地を選ばないヒダです。
- 3つ山ヒダ(2倍~2.5倍ヒダ)の特徴
・オーダーカーテンの中心となるヒダ仕様で
ヒダ山を3つとったものです。
ヒダ間隔は10~12cm。
・生地の幅を窓幅に対して2倍~2.5倍。
最近は2倍使いで3つ山を取るのが一般的。
・生地を多く使うため、カーテンの
ドレープラインが深くとれて
ゆったりと美しく見える。
グレード感のある空間にお薦めのヒダ仕様。
・生地を多く使うため価格は高くなる。
◆価格抑え目の2つ山ヒダ
2つ山ヒダは、
イージーオーダーや
既製品のカーテンなどに
よく見られるヒダ仕様で、
生地量を抑えて縫製してあります。
ヒダのボリュームが少ないので、
すっきりと見える、価格が抑えられる
といったメリットがあります。
オーダーカーテンでも
既製品のカーテンにもあるヒダですが、
縫製の方法によって
大きく印象が変わりますので、
見比べてみるといいでしょう。
- 2つ山ヒダ(1.5倍ヒダ)の特徴
・既成品では一般的な仕様。
・ヒダ間隔は15cm以上となり広め。
・使う生地の幅は窓幅に対して1.5倍程度。
・生地の量が少ないため、
ゆったりとしたドレープラインが出ない。
・オーダーカーテンでも指定できる。
2つ山ヒダは、
ドレープ、レースともに向き、
柄が見えやすいので柄を生かしたい時には
お薦めです。
3つ山ヒダに比べると
グレード感に劣るので
高級感を出したい場合には
避けたほうがよいでしょう。
◆思い切りシンプルにはフラット
あえてヒダをとらずに
シンプルに仕立てるカーテンもあります。
仕上がりがフラットになり、
生地の柄がはっきりと見えるので
柄を楽しむのに向いています。
普通にカーテンレールに
吊ることもできますが、
重量が軽いのならば、
カーテン用のクリップで留めて
組み合わせを楽しむのもいいですよ。
- プレーンスタイルの特徴
・ヒダをとらないカーテンでフラットに
すっきりとした表情になる。
生地の柄を見せるのに向く。
・生地の幅を窓幅に対して1.3倍程度。
・2つ山ヒダに比べても
生地の使用量が少ないので安価。
※呼び方の名称は
メーカーなどによって異なり、
フラットカーテンと呼ぶことも多いです。
◆デザイン性の高い タブ&ハトメ
同じくヒダを取らない
スタイルで人気なのが、
タブスタイルやハトメスタイルです。
これらは、カーテンを吊る
装飾レールのデザインや
機能も一緒に考えたいスタイルです。
- ハトメスタイルの特徴
・カーテンにハトメで穴を開け、
細めの装飾レールに通すスタイル。
開閉がスムースにいくように
すべりの良いレールを選ぶと良い。
開閉時にハトメとレールがぶつかり
音が気になることもある。
・生地の幅を窓幅に対して1.3倍~1.4倍。
・加工料がかかるので
プレーンスタイルより価格は高め。
装飾レールのイメージも合わせて
考えたいスタイルです。
スタイリッシュなイメージだけでなく、
カントリースタイルでも使われます。
- タブスタイルの特徴
・タブと呼ばれるテープで
カーテンを吊るスタイル。
ヒダがないので生地の柄を
見せるのに向く。
タブを装飾レールに掛けて
カーテンを吊るので、
すべりの良い装飾レールを選ぶと良い。
・生地の幅を窓幅に対して1倍~1.3倍。
・加工料がかかるので
プレーンスタイルより価格は高め。
タブとカーテンの色を変えたデザインや、
リボンを使ったスタイルなどもあります。
◆エレガントなギャザー
布をぎゅっと絞ったようなギャザーヒダは、
薄手の生地にお薦めのヒダですが、
生地の分量を多く使うので
価格的には高くなります。
クラシックなインテリアで見られる
エレガントなスタイルカーテンに
よく使われるヒダ仕様です。
- ギャザーヒダ(2.5倍~)の特徴
・生地を細かく寄せたヒダ。
ギャザー生地専用の芯地があり、
紐を絞ってギャザーを寄せる。
・生地の幅を窓幅に対して2.5倍~3倍使う。
ギャザーの寄せ方によっては
2倍程度の場合もある。
・生地をたっぷり使うので、
ボリューム感がある。
・生地の量を多くとるので価格は高め。
柔らかで薄手のドレープ、プリント。
レース、ボイルなどによく使われ、
エレガントな印象になります。
反対に張りのある生地は、
ボリューム感が出て個性的な印象になります。
◆まとめ
ヒダの取り方や吊り方で
違った雰囲気になるのが、
カーテンの面白い所でもあります。
今回お伝えした吊り方の他にも、
凝ったデザインの吊り方も
沢山ありますので、
インテリアショップや
カーテンショップなどで
相談されてみるといいでしょう。
皆様のお部屋に合わせた
カーテン選びを楽しんでくださいね。
それでは、また!!