■ 今週のTOPIC「地震に強い家とは!!」
再び、東北で大きな地震がありました。
福島県・宮城県では、
多くの家屋が被害を受けております。
まだ地震発生から日が経っておらず
今後も被害が広がる可能性もあります。
被害にあった方には、
一日も早い復興を願っております。
改めて、日本は、
地震大国だと実感しましたので、
今回は地震に強い家をお伝えします。
住宅(建築物)は
地震が起こった際に
縦方向や横方向に強い力を受けます。
また、地震や強い風の影響がなくても
住宅は、
常に上から下にチカラ(荷重)が
かかっており、
常に2階以上のチカラ(荷重)は
1階に流れており、
そしてそれを地面に流しています。
地震に強い家=耐震性の高い家は、
・地震での建物にかかるチカラを
耐えることができること
・上下の方向のチカラの流れが
スムーズになっていること
このことが大切な条件となります。
そして、この条件をクリアーするには、
家(住宅・建物)の形は、
「単純であればあるほど良い」
と考えられております。
◆単純な四角形が地震に強い
地震に強い家は、
単純であればよいということです。
そして、家の単純な形とは、
四角形のことをいいます。
正方形や長方形などの家が、
地震に強い家といえるのです。
その理由は、
上下縦横の6つの面が、
ひとつとなって支えあっているからです。
地震が起きても、そのチカラが
壁や地面に伝わりやすいので
耐えることができるのです。
簡単な例でいうと、
正方形に近い箱(段ボール)を
つぶそうとしても、
なかなかつぶれません。
これは、箱が面どうしで支えているので
外からのチカラに耐えて壊れにくい
構造だからです。
箱型の四角い家が、地震に強いのは、
地震のチカラを吸収して耐える事が
できるからなのです。
また、逆に言うと凹凸の多い、
複雑な形の家は、
地震のチカラに耐えられず、
地震に強い家とは、言いにくいのです。
◆壁の量が多い家も地震に強い
壁の量の多さも、
地震に強い家の条件のひとつです。
壁の量が少ないと、
地震のチカラを吸収できない場合が
あります。
また、1階と2階の壁の位置が
同じ場合は、更に地震に強くなります。
◆2階にリビングも地震に強い
1階にリビングをという考えが
一般的ですが、
地震に強いとは言いにくいです。
1階に大きな空間の部屋をつくると
2階より壁や柱の量が
少なくなることがあります。
この場合は、家を支えるチカラが
弱くなり、地震に強いとは
言えない場合がございます。
逆に2階にリビングなど
大きな空間の場合は、
1階の壁や柱の量が
2階寄り多くなり、
地震に強い家となります。
また、吹き抜けなども
壁の支えるチカラが弱くなります。
大きなLDKや吹き抜けなどの
大空間は、家づくりの際の
あこがれますが、
地震に関しては強くないことを
頭に入れておいてください。
◆その他の地震に強い家
- シロアリ対策ができている
シロアリにより、
土台や柱や壁などが、
食べられてしまうと
地震に対するチカラが
弱くなる場合がありますので、
シロアリ対策も行いましょう。
- 窓が少ない家
窓が多くなると、
壁のチカラが弱くなり、
地震に耐えられない場合があります。
ガラスばりの家も
家づくりの際のあこがれですが、
地震に強くないことは、
頭の片隅にいれて検討しましょう。
- 屋根が軽い家
屋根が重い家も、
家に負荷がかかり、
地震に対するチカラは、弱くなります。
最近の屋根材は、
殆どが軽量化し
地震対策もおこなっておりますので、
問題はないと思いますが、
屋根が軽い家も地震に強いという事を
家づくりの際は、
頭に入れておきましょう。
◆地震に強い家 まとめ
地震に強い家ということで
家のカタチをメインにお伝えしましたが、
その他にも、
地盤の強さだったり、
基礎の強さだったり、
地震に強い家の条件は、
様々あります。
また、土地の形状により、
家のカタチを四角形にできない場合でも
地震に強い家にする方法は、
特別な工法や
耐震・免振・減震対策など
多数あります。
家づくりは、
人生の中で一番大きな買い物の一つです。
その大きな買い物で、
家族と暮らし守ることが
大きな使命と思います。
地震大国の日本での家づくりでは、
地震に強いことを頭にいれて、
家づくりを検討することを
オススメ致します。
それでは、また!!