■ 今週のTOPIC「建てる前の仕事 解体屋さん!!」
解体屋さんは、
既存の家を
解体・撤去を行うお仕事です。
新築の家づくりでは、
既存の家を建て替える場合や
建物付きの土地(中古住宅)を購入し
新築を建てる場合に、
解体工事を行うこととなります。
◆解体工事
解体工事とは、
建物や家屋を
取り壊し撤去する
工事のことです。
建物を壊して
何もない状態(更地)に
戻すことと
内装を変更するために
建物の内部の一部を
壊し撤去することなどがあります。
家づくりでの解体工事は、
・建物のみ解体
・外構のみ解体
・内装の解体(リフォームのため)
の3つが主に行うこととなります。
◆解体工事の方法
解体工事の一般的な印象では
重機を使ってガツガツと
壊していくイメージですが、
住宅は様々な種類の建材が
使われています。
解体の目的や構造などにあわせ
処分する為の分別をしながらの
解体を行うのです。
このことを分別解体といいます。
以前は、重機などで、一気に
解体することもありましたが、
2003年から建築リサイクル法により
禁止となり、現在は
分別解体を行っております。
分別解体とは、
解体によって発生する
廃棄物を分別しながら行う
解体工事です。
手作業である程度解体してから、
重機で取り壊します。
◆木造住宅の解体
木造住宅の解体は、
・手壊し解体
・機械解体
の主な2種類です。
- 手壊し解体
その名の通り、
手作業での解体工事です。
狭小の敷地や、
周辺の道路が狭く
重機での作業が困難な場合、
このような状況でも
解体が可能です。
廃棄物が分配しやすいのと
騒音・振動が少ないので、
近隣の方に迷惑をかけないことも
メリットとなります。
デメリットとしては、
手壊し解体のみでは、
時間がかかり費用が高くなります。
解体工事では、
一部を手壊し解体で行うことが
一般的です。
- 機械解体
もっとも一般的な解体工事が、
機械解体です。
重機を使って建物を
解体します。
基本的には、
手壊し解体で分別した後に、
重機での解体工事となります。
機械解体では、
騒音や振動・粉塵のために
近隣への配慮が必要となります。
◆その他の解体工事の情報
- RC・SRC・鉄骨の解体
RC造・SRC造・鉄骨造の
解体工事は、
・圧砕機工法
・カッター工法
・ブレーカー工法
・転倒工法
という解体工事となります。
木造住宅より、
構造体が強いということもあり、
解体方法の種類が多く、
手間と費用がかかります。
- 解体工事と法律
解体工事を行う場合、
法律と関わります。
建設業法と建設リサイクル法です。
特に建設リサイクル法は、
コンクリートのガラや
木くずなど様々な資材を、
廃棄物として適切に処理し、
リサイクルできるように
規定されております。
解体工事を依頼する
お施主様にも
届け出の必要がありますので、
解体工事を行う場合は、
ある程度の知識を
チェックすることをおススメします。
また、解体工事を行う業者は、
建設業許可か解体工事業登録が
必要となります。
作業する人も、
解体工事の内容によっては、
資格が必要となります。
- 解体工事の期間
解体工事は、
規模にもよりますが、
木造住宅の解体は
約1週間になります。
他にも解体工事に関して
様々な情報がありますが、
木造住宅に関しては、
上記の内容が主だったものです。
更にくわしい情報が
必要な場合は、
ご連絡頂ければ、
ご対応いたします。
◆解体工事 まとめ
解体工事は、
建物を重機で取り壊すだけではなく、
様々な種類や工法を
適切に組み合わせ、
手順通りに工事を行います。
解体工事を行う解体屋さんは、
家を建てる
大工さんや職人さん達とは、
正反対のお仕事・工事となります。
もちろん使う道具も
全く変わってきます。
大工さんの象徴的な道具と言えば、
トンカチ・金ヅチ等が
頭に浮かびますが、
解体屋さんの
象徴的な道具と言えば
バールになるでしょう。
一般的な印象では
重機を使ってガツガツと
壊していくイメージですが、
住宅は様々な種類の建材が
使われています。
処分する為の
分別をしながらの
解体作業となります。
解体屋さんは、
重機で解体する派手さと
分別を行う地道さを
持ち合せているのです。
この様に、
建材の種類・分別方法を
把握する事も、
解体屋さんならではの
知識が必要となります。
そして、
解体工事が終わると
地面を綺麗に整地し、
新たな家づくりが
スタートして行くのです。
それでは、また!!