HOME-BUILDING 家づくりシリーズ

建築費の高騰原因と今後の見通しは?

木造の新築住宅の骨組み、柱と梁が露出した建設途中の様子

新築住宅の現状は、2021年の「ウッドショック」に始まり、円安、原油高、さらには中東情勢の悪化に伴う「ナフサショック」などの複合要因により、建築コストが異常高騰を続けています

2015年と比較して建築物価指数は約1.4倍に達しており、新築住宅着工戸数は過去最低水準にまで落ち込んでいます。

新築住宅を巡る現状

 

建築資材の高止まりと供給不安


木材(ウッドショック)に加え、鋼材(アイアンショック)や石油製品(ナフサショック)の価格が急騰しています。

特にナフサを原料とする断熱材、塗料、接着剤、塩ビ管などは供給不足に陥り、工期の遅れや追加料金が発生するリスクが高まっています。

 

 

着工戸数の激減


住宅価格が「中間層の手が届かない水準」まで上昇したことで、2025年の新設住宅着工戸数は過去最低(約74万戸)を記録しました。

 

 

今後の見通し


人手不足による労務費の上昇や構造的な円安が続いているため、今後も価格の劇的な下落は期待できず、「高止まり〜緩やかな上昇」が続くと予測されています。

賢く家を建てるための打開策

価格高騰への対応には、「使える制度の活用」と「計画の柔軟な変更」が鍵となります。

 

補助金制度の徹底活用


みらいエコ住宅支援事業

  GX志向型や子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を持つ新築住宅に対し、35万円~110万円の補助金申請ができます。

 

*GX志向型:110万円

 

子育て世帯・若者夫婦世帯

*長期優良住宅:75万~95万円

*ZEH水準住宅:35万~55万円

 

 

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金

  高断熱・省エネ・創エネを兼ね備えた住宅に対する補助制度です。

 

 

 

コストダウンのための設計・工夫


延床面積の縮小

  単純な面積削減だけでなく、無駄な廊下を省く、スキップフロアを活用するなど、空間効率を高めた設計に切り替えるケースが増えています。

 

グレードの見直し

  標準仕様の設備(キッチン、ユニットバス等)を選び、代替可能な国内メーカー製品を検討することで、資材不足による遅延や追加コストを抑えられます。

 

中古購入+リノベーション」へのシフト

 新築にこだわらず、立地の良い良質な中古物件を購入し、自分たちの好みに合わせてリフォーム・リノベーションを行うことで、総額を大幅に抑えることができます。

施主として注意すべきこと

契約内容の確認

  「資材価格の変動による請負代金の変更」に関する条項があるか、事前にハウスメーカーや工務店と十分に協議し、不測の追加請求に備える必要があります。

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