今週のTOPIC「ローコスト住宅の基礎知識!!」
◆ローコスト住宅とは
~その名のとおり、比較的安い価格で建てられる家~
一般的にいわれているローコスト住宅は、
広さが35坪程度で1000万円台、
坪単価でいうと20万円台~40万円台前半くらいです。
部材や設備の大量一括購入を行ったり、
設計・施工のシステムを合理化したり、
プランやデザインを限定した「規格型」住宅にするなど、
家づくりのさまざまな工程でコストダウンを図って、
比較的安い価格を実現しているのが特徴です。
各ビルダーが提案する規格型の住まいで十分納得のできる
プランやデザイン、性能等があれば、
こうした家を選ぶのも賢い選択です。
住宅にかかる費用を抑えることで、
そのぶんを趣味や子育てなど、
「暮らしをより楽しむ」「将来に備える」などに
お金を活用する、という考え方もあります。
◆ローコスト住宅を建てる工夫
~間取りやデザインなど、さまざまな場面でコストダウンを~
あくまでも自由に間取りを考えたいけれど、コストは抑えたい。
こうした場合、間取りについては、
家全体の平面図を見たときに凹凸のない四角い間取りで、
2階建ての場合は1・2階が同じ面積の「総2階建て」に
するのが基本です。
広さが同じ家を比べても、建物に凹凸が多いと
そのぶん外壁のスペースが増え、
部材の量も手間も余分にかかりコストアップになってしまいます。
また、設備や部材などは、ビルダーが独自のルートで
安く仕入れられるメーカーのものを
提案してくれるケースが多いので、
それを活用するとここでもコストダウンになります。
空間を細かく仕切らないオープンな間取りにすれば、
壁やドア、照明器具やコンセントなどの
材料費と工事の際の人件費も抑えられます。
加えて、床や壁の塗装などを自分たちで行ったり、
安い設備を自分で調達して、
取り付けだけを依頼するなどの方法もあります。
◆ローコスト住宅の注意点
~建てたあとのメンテナンス費用や
ランニングコストなども考えて~
どんなに安く家づくりができたとしても、
それが心地よいものでなかったり、
後の修理などで余計なお金がかかってしまった
ではコストダウンの努力も無駄になります。
そうならないためにも、単に安さを追求するのではなく、
「安くて長持ち」するのか、
「メンテナンスなどは容易にできる」のかは要チェックです。
カタログなどで「耐用年数」を確認したり、
メーカーに直接問い合わせてメンテナンスの頻度や費用などを
確認するとより安心です。
システムキッチンやトイレなどの設備を自分で用意した場合は、
その製品の不具合が起きたときの対処は自分で、
というケースもあることも知っておきましょう。
また、冷暖房費などのいわゆるランニングコストにも
配慮しましょう。
「大空間はいいけれど、冷暖房の効きが悪くて光熱費がかさむ」
ということのないようにしたいものです。
◆ビルダー選びのポイント
~施工した家をきちんと見学させてくれる会社に~
今までご説明したように、ローコスト住宅にするために、
ビルダーはさまざまな企業努力を行っています。
その「家はなぜ安く提供できるのか」をわかりやすく、
納得のできるまで説明してくれるビルダーかどうかは
ひとつの目安になります。
メリットだけを伝えるのではなく、デメリットまでも
きちんと説明してくれたことで信頼感ができたという
家づくりの先輩たちの声も少なくはありません。
そして、実際に施工したお宅や、
施工中の現場を見学させてくれるかどうかもポイントです。
実際に住んでいるお施主様とお話ができれば、
リアルな感想を聞くこともできます。
いい家づくりをしてお施主様に
喜んでもらっている実績があるからこそ、
「施工例の見学を引き受けてもらえる」のです。
言葉は相反するように感じますが、
金額面だけでなく様々な面で、
コストパフォーマンスが高い家こそ、
本当のローコスト住宅といえるかもしれません。
それでは、また。