今週のTOPIC「デザイン住宅の基礎知識!!」
◆デザイン住宅とは?
~他にはない、独創的なデザインを楽しめる住まい~
デザイン住宅は、外観、インテリア、空間構成まで、
住まい全体をひとつのデザインコンセプトを
もって設計された住まいのことです。
建築家の個性や作風を強く打ち出した、
いわゆるデザイナーズ住宅も、
デザイン住宅のひとつになります。
最大の特徴は、
「他にはない、自分たちだけの
オリジナリティあふれるデザインの家」
を実現できる点です。
自分の好きなデザインテイストで、
間取りはもちろん、素材や仕上げまで
とことんこだわった家づくりができるのです。
最近では、意匠的なデザインだけでなく、
「暮らしやすさ」や「心地よさ」も含めて、
住空間すべてをトータルにデザインするという発想で
設計されるデザイン住宅もみられるようになっています。
◆どんなデザインがあるの?
~和風、洋風、和洋折衷、
シンプルモダンなど多種多彩~
オリジナリティ豊かなデザインがデザイン住宅の
特徴ですからデザインテイストは実に多種多様です。
そんななかでも代表的なデザインスタイルが、
「シンプルモダン」や「現代和風」「和洋折衷」
「南欧スタイル」「北米スタイル」。
「シンプルモダン」は、屋根も含め全体の形が
シンプルなスタイル。
色も白やグレーなどの落ち着いたものが多く、
中には打ち放しコンクリートの素材感を
そのまま外壁に活かしたデザインなどもあります。
「現代和風」は、日本の伝統的な和のスタイルに
現代的な趣を合わせたデザインです。
軒や屋根のラインが描く直線や
格子などの意匠が特徴です。
「和洋折衷」は、和風と洋風のデザインを
バランスよく融合させたデザインです。
落ち着きがあり、
周囲の街並みとも調和しやすいスタイルです。
また、「南欧」「北米」のスタイルは
輸入住宅のテイストを採り入れたデザインです。
南欧スタイルは明るく開放的なイメージです。
北米スタイルは総レンガタイル貼りの重厚感漂うものや
アーリーアメリカンなどもその一例です。
◆デザイン住宅の注意点
~暮らしやすさ、快適性にも十分な配慮を~
意匠的なデザインの美しさ、いわゆる「見た目」だけに
とらわれすぎて暮らしやすさや
居住性が損なわれないようにすることが大切です。
例えば、生活動線や家事動線、収納が
きちんと考えられているか、
掃除やメンテナンスのしやすさまで
配慮されているかなどです。
外観も室内も白で統一したスタイリッシュな空間でも、
汚れが目立ってメンテナンスが
頻繁に必要なのでは大変です。
大理石を床に用いて見た目はゴージャスにしても、
掃除が大変で肌触りも冷たく、
固いので足に負担がかかるなどのデメリットが
生じる場合もあります。
◆希望のデザインをかなえるには
~イメージを正しく理解してくれる
会社を選びが成功のカギ~
まずは自分たちがどんな家を建てたいか、
理想のデザインを明確にすることからスタートです。
雑誌やホームページなどから「こんなテイストが好き」
という写真を集めていくと、
自然と好みの傾向がわかってくるものです。
また、写真をスクラップして用意しておけば、
建築家等に希望を伝えるのにとても便利です。
言葉で説明するより、
ストレートにイメージが伝わります。
そして建てたい家のイメージが固まってきたら、
そのテイストのデザインを得意とする
建築家や会社探しです。
実際の完成事例を見て、話をするなかで、
「希望を的確に捉えて、理想の家を提案してくれるか」
など、家づくりのパートナーとして
信頼・安心して任せられるかを判断しましょう。
実際のプランニングでは、
先に用意した写真などを見せながら
イメージを伝えると良いでしょう。
細部まで納得のいくまで意見交換をし、
最終的なプランをつくります。
平面図や立面図、イラストや模型などを
用意してもらい、具体的なイメージを
描いていくこともおすすめです。
それでは、また。