■ 今週のTOPIC 「木製サッシの特徴と選び方」

住宅に用いられる窓サッシの素材には、

いくつかの種類があります。

最も馴染みがあるのはアルミサッシ

寒冷地などで広く普及している樹脂サッシ

自然素材の風合いが魅力の木製サッシなど、

いずれも建材メーカーから

豊富な商品ラインナップが揃っています。

 

 

窓としての性能(断熱性や遮音性など)は、

ガラスとの組み合わせがとても重要ですし、

建物全体の性能も合わせて

検討することが必要です。

 

新築やリフォームの際には、

立地条件や間取り含めて考慮することが

大切でしょう。

 

 

◆木製サッシは寒さの厳しい北欧などで普及⛄

 

木製サッシは、

寒さの厳しい北欧などで、

広く普及しています。

 

日本でも、アルミサッシが普及する

昭和30~40年)以前、

木製の窓枠が多く用いられていました。

 

日本の風土に馴染んだ素材で構成され、

性能も向上した木製のサッシは、

近年になって、

その素材感や自然の風合いが見直され、

人気が高まってきています。

 

一般的に木製サッシは、

アルミサッシなどに比べて

コストは高めです。

 

窓計画にもよりますが、

住まい全体をトータルに

プランニングすることが重要です。

 

 

 

◆木製サッシの主な特徴

 

 

  • 素材の持つ風合いやインテリア性が魅力

 

木製サッシは、

ナチュラルなインテリアはもちろん、

どんな空間にも馴染みやすく、

あたたかみを感じるのが大きな魅力です。

 

輸入建材や国産の製品も揃っています。

 

木製サッシの主な樹種は、

メーカーによって異なりますが、

主に米松や米ヒバ、ナラ、カバ、ヒノキなど

さまざまです。

 

日本の材(青森ヒバ、金山スギなど)を

用いた商品もあります。

 

また、それらの無垢材だけを用いたもの、

集成材や積層材を使用したものなども

みられます。

 

 

  • 高い断熱性能。気密性を高めた商品、

 防火認定を取得した商品も

 

窓としての性能や機能を考えた場合、

ガラスとの組み合わせが重要ですし、

サッシ単体で考えることは

難しいものですが、

木製のサッシ枠の大きな特徴として、

断熱性能の高いことが挙げられます。

 

熱をほとんど伝えない木製枠部分に、

結露が起きにくいのはメリットでしょう。

 

商品によって異なりますが、

複層ガラスや高断熱複層ガラス、

トリプルガラスなどと、

組み合わせることが可能です。

 

また、最近では、

気密性や水密性を向上させた商品も

豊富になってきていますし、

防火認定を取得した商品も揃っています。

 

 

  • 地球にやさしい建材

 

木製サッシは、

製造段階での炭酸ガス放出量も少なく、

廃棄段階で有害物質を出すこともない、

ということも特徴のひとつです。

 

 

◆耐久性を高める工夫が施された商品が揃う

 

最近では、

木製サッシのデメリットと言われている、

経年による塗装の劣化や腐食、

木の狂いなどを克服するための

さまざまな工夫が施された

商品がみられます。

 

たとえば、

充分な乾燥により含水率低くすることで、

木の反りや曲がりを防いだり、

耐久性を高めるため特殊加工を施した

タイプもあります。

 

 

◆窓スタイルのバリエーションも豊富に

 

木製サッシは、

各メーカーから

さまざまなスタイルの商品が

ラインナップされてます。

 

和洋問わずどのような

デザインの住まいでも

取り入れることが可能です。

 

輸入住宅で用いられていることも多い、

上げ下げ窓や回転窓、開き窓や天窓などは、

木製サッシのイメージとして

馴染みのあるスタイルですが、

突き出し窓や引き違い窓、

大型の引き戸タイプなど、

サイズも豊富に揃っています。

 

 

◆開閉方法、施錠方法、重さなどは

 実際に操作して

 

木製サッシでは、商品によって、

開閉方法やロック機能など、

一般的なアルミサッシと

異なるケースがあります。

 

可能であれば、

ショールームなどで実際に

操作性の確認することをお勧めします。

 

サイズによっては、

重さのあるタイプもみられるので、

家族誰もが使いやすいかどうかなども考慮して、

プランニングすることが大切でしょう。

 

 

◆日々のお手入れやメンテナンスを

 事前に確認しておく

 

木製サッシの素材の美しさ、

操作性などを保つためには、

メンテナンスも重要です。

 

具体的な方法や時期など、

事前にしっかりと確認するようにしましょう。

 

一般的には、

塗装などのお手入れ、

レバーやハンドルなどの金物の操作性や

気密性などのチェックをしましょう。

 

特に塗装面については、

定期的な再塗装が必要です。

 

塗装面が劣化すると

木材の劣化にもつながるので、

長持ちさせるためには

早めのメンテナンスを心掛けることです。

 

メーカーや商品によって

使用する塗料が異なりますので、

購入先なども確認しておきたい

ポイントです。

 

それでは、また!!

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