■ 今週のTOPIC「パントリーの収納方法や活用のコツ!」
パントリー(Pantry)とは、
キッチンやダイニングなどに
隣接させたり、
キッチンスペース内に設けられた
小さな部屋(スペース)のことです。
食料だけでなく、
食器や調理道具などを
貯蔵、収納するために
利用される空間です。
食材や保存水などを
まとめて購入する
生活スタイルであったり、
キッチンスペースは
すっきりしておきたいという場合など、
パントリーは、
取り入れたいプランのひとつでしょう。
◆パントリーの魅力とは?
最近の家づくりでは、
LDKをひとつの空間としたプランが
増えてきました。
家族のコミュニケーションの場として、
キッチンを住まいの中心に据える、
というケースもみられ、
家具のようなデザインの
システムキッチンも増えてきています。
LDKがひとつの空間となることで、
キッチンまわりは、
いつもきれいにしておきたい、
美しく保ちたいという方も多く、
バックヤード的なパントリーは
注目されています。
プランニングにもよりますが、
急な来客などの際に、
雑多なモノを
一時的に収納しておく場としても
重宝するでしょう。
◆パントリーには2種類のタイプ
パントリーには、
ウォークインクロゼットのような
小さな専用の部屋を確保する場合と、
壁面を利用して収納スペースを
設けるケースがあります。
いずれの場合も、
検討する際には、
調理中に必要なものを
すぐに取りに行きやすい場所に
配置することと、
何がどこにあるかが分かりやすく、
取り出しやすいこと、
賞味期限や在庫などを
管理しやすい収納プランと
することが重要でしょう。
また、構造やプラン、
空調設備などにもよりますが、
食品の保存ということを考えると、
強い日差しを避けることができる
配置(北側もしくは東側)と
したいものです。
◆パントリー専用の
小部屋を確保する場合の工夫と注意点
- 収納方法に工夫を
専用の小部屋(ウォークインタイプ)を
確保できる場合、
収納するものに合わせて
棚を設けるというのが一般的です。
内部のつくりは、
食品など、細かなものも多いので、
奥行きを取りすぎないようにすることが
基本です。
既製のラックなどを取り入れたり、
DIYで造作しても大丈夫です。
収納するもの別に、
箱や籠を利用して、
出し入れしやすいように
並べるのもいいでしょう。
- 換気に配慮、コンセントを設けて
プランニングによっては、
パントリー内に
冷蔵庫やワインセラーを
設置するケースもみられますが、
家電製品を使用したり、
充電が必要なものを収納するのであれば、
専用のコンセントを設けておきましょう。
広さや配置にもよりますが、
換気ができる窓や換気扇なども
必要な場合もあるでしょう。
また、
出入口の扉にも配慮したいものです。
デザイン性はもちろんですが、
空気がこもらないように
通風可能なタイプもいいでしょう。
普段は行き来しやすいように開け放し、
来客の時には閉めて隠すことができる
引戸スタイルがおすすめです。
- 玄関(勝手口)につなげても便利
パントリーの配置は、
キッチンに隣接させるだけでなく、
玄関(勝手口)からパントリーを通って、
キッチンに行くことができるような
プラン(ウォークスルーのパントリー)も
考えられます。
買い物から帰宅し、
そのまま荷物を
パントリーに置くことができるので、
動線的にも使い勝手がいいでしょう。
玄関からキッチンへの裏の通路として
利用できるものです。
- 家事コーナーを兼ねるケース
パントリーを食品など収納だけでなく、
家事コーナーを兼ねた空間として
プランニングするのもいいでしょう。
簡単なカウンターや棚を設置して、
パソコンでレシピを確認したり
家計簿をつけたりと
子供の学校のレターや
町内会のお知らせなどを
まとめておくスペースがあると
重宝します。
◆壁面を利用してパントリーを
設ける場合の工夫と注意点
- 造作収納とするか、
キッチンの周辺ユニットを設置するか
壁面を有効活用してパントリーとするには、
造作として収納スペースを
確保し棚を設けるプランと
システムキッチンの
周辺収納ユニットなどを
取り入れるケースが考えられるでしょう。
キッチンメーカーの収納ユニットには、
幅や高さのバリエーションはもちろん、
食品や食器、家電などに合わせ、
収納しやすい工夫が施された
棚やラック、引き出しなどが
揃っています。
商品にもよりますが、
スペースや収納するものに合わせて選び、
組み合わせることが可能なタイプも
存在します。
デットスペースになりやすい
コーナー部分を利用したユニットなども
みられます。
- 使い勝手やプランに合わせた扉を選ぶ
壁面の場合、
動線や使い方、
収納するものに合わせた
開閉方法の扉を選ぶことが重要です。
扉には、
開戸や折戸、引戸タイプがあるので、
ダイニングなどからの見え方にも
配慮して選択をしましょう。
最近では、
限られたスペースでも
設置可能な引戸タイプも充実しています。
扉を開くことで、
ひと目で収納物が分かるので、
無駄なく作業することができるのが
メリットです。
システムキッチンはもとより、
インテリアに合わせたデザイン、
半透明の素材を使ったタイプなども
揃っています。
◆パントリー設置の前に、
何を貯蔵・収納したいのか、
種類と量をリストアップ
パントリーに限ったことではありませんが、
収納プランを考える際には、
何を、どのくらい、収納するのかを
明確にすることが基本です。
まず、常時ストックしている
食品の品目と量を
リストアップしましょう。
お米やお酒、水、麺やパスタ類、
レトルトやインスタント食品、
お菓子、非常食(保存食)など、
現状の暮らしの中で、
どのくらいストックしているのかを
書きだしてみることが大切です。
食品以外でも、
日常的には使用しない調理道具や
家電製品
(カセットコンロや鉄板焼きグリル、
ミキサーなど)も
収納しておくと
便利な場合もあるでしょう。
◆キッチンや住まい全体で
パントリーの検討を。
将来の変化も予測して
もちろん、パントリープランは、
単体で考えるものではなく、
キッチンプランや
住まい全体の間取りと
同時に検討するものです。
何をどこに収納するのか、
ひとつひとつ確認することで、
パントリーの必要性、
広さや空間のつくりが
明確になっていくでしょう。
新しい住まいでの暮らし方を
イメージしながら
プランニングすることが重要です。
また、現在だけでなく
将来の変化も考えることも大切です。
家族が増えたり、
子どもが大きくなれば、
パントリーに収納するものが
増えるケースがあります。
家族構成やライフスタイルを考慮して、
検討するようにしましょう。
それでは、また!!