■ 今週のTOPIC「フラット35、金利が上昇も!低水準!」
住宅金融支援機構(東京都文京区)が
民間金融機関と提供するフラット35の
2022年5月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の
主力タイプの金利幅は…
1.48%(前月より+0.04%)~2.54%
今月も
金利を引き上げました。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の
金利幅は以下の通りです。
1.35%(前月より+0.04%)~2.41%
中期に関しても金利を引き上げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下の
タイプの金利幅は…
1.74%~2.80%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの
金利幅は…
1.61%~2.67%
以上のようになっています。
今月は、
同じ長期の固定金利にて、
全てのメガバンクは
金利を引き上げましたが、
フラット35も同様に
全ての借入期間で
金利を引き上げました。
とはいえ、
ニュースなどの発表に合った通り、
メガバンクは、
0.1%以上の金利引き上げに対して、
フラット35の金利は
0.04%の引き上げにおさまったので、
割安感やお得感が
感じられます。
また、先月と先々月と今月の
合わせて3か月で考えると
フラット35が、最も金利の上げ幅が
小さいです。
結果的に、今月も
長期固定金利では、
もっとも魅力的なサービスを
提供しております。
また、他の金融機関に比べて
審査が通りやすいのも
フラット35の魅力のひとつです。
長期固定金利で
住宅ローンを選ぶなら
フラット35を
優先的に検討しましょう。
◆2022年5月の住宅ローン金利の傾向
今月も住宅ローンの金利は、
ほとんどの金融機関が、
金利を引き上げました。
ここ数か月、
金利が上がり続けており
上昇傾向ではありますが、
低い水準を維持しております。
世界の金利に影響の
大きい米国の長期金利・10年国債は、
急速に進むインフレの影響により、
今月も上昇しました。
日本国債は、
日銀が急速な金利上昇を嫌がり
抑制しておりますので、
米国ほど金利は上昇しませんでした。
しかし、徐々に金利が
上がっております。
日銀の金利誘導目標の
±0.25の範囲内である、
0.227となっておりますが、
そろそろ限界が近いのかと思います。
現在、日本の住宅ローンは、
過去最低水準です。
住宅ローンの利用を検討するなら、
金利が大きく上がる前の
ここ数か月が
おすすめの時期となります。
◆各住宅ローン商品の金利動向
- 変動金利
今月も多くの金融機関が
金利を据え置いています。
金利を据え置いたので、
先月と状況は変わらず
4月の変動金利の
住宅ローンの金利目安は、
0.4%から0.5%となります。
この金利より高ければ割高、
低ければ割安といえます。
- 固定金利 10年~(中期)
メガバンク・ネット系銀行、
ほとんどの金融機関が
金利を引き上げました。
固定10年は、
人気の激戦区ですが、
低金利を維持するのが
難しいという判断と思われます。
しかし、
変動金利の金利引き上げが、
いつ起こるのか
わからないことを考えると、
10年固定を利用することで、
当面の金利上昇リスクが
抑えられます。
また、
この最低水準の金利状況ですと、
10年固金利と定変動金利との金利差も
小さいというメリットもあります。
借入金額が大きかったり、
返済期間が長かったりするならば、
10年固定も、検討したいところです。
- 固定金利 長期
こちらも
ほとんどの金融機関が
金利を引き上げました。
長期固定金利は
頭金の割合によって
メリットが変わりますが、
つなぎ融資を利用すれば、
フラット35が
頭金なしでも最もメリットがあります。
◆2022年5月の
住宅ローン金利の動向を総括
今月は、
固定金利を中心に
金利が引き上がった月と
言ってよいでしょう。
市場金利の動きに対して
変動金利は、
今月も金利が上がりませんでした。
今後、米国の金利が
大きく上昇する可能性がある為、
変動金利は、
リスクが大きいと思いますが、
それ以上に、各金融機関は
10年固定金利が上昇しました。
先月までは、
住宅ローンを検討する場合、
変動金利よりも固定金利のメリットを
意識するよう伝えておりましたが、
非常に判断が難しいです。
現在は、日銀の量的緩和政策により、
金利約1%程度に抑えられていますが、
変更されれば、
少なくとも1% 程度の上昇が
予想されます。
そうなれば、
変動金利や期間の短い固定金利は、
すぐに超長期金利を
追い抜かしてしまうほど、
金利差が小さいことは事実です。
現時点で、
変動金利か短期の固定金利を選ぶかは、
金利だけでなく、
手数料や諸費用も視野に入れて
住宅ローンを検討しましょう。
また、
変動金利や短期固定金利を
選ぶより、
今後の不透明な
金利状況の可能性を考えると、
フラット35は、借入時から完済時まで
全期間固定型の住宅ローン商品なので、
今借り入れた方は35年後の完済時まで
ずっと低金利の恩恵を受けられる…
というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、
何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…
そうなってしまっては元も子もありません。
目先の数字にとらわれず、
しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の
メリット/デメリットを理解し、
家族のライフプランに合った住宅ローンを
選択しましょう!!
※下記のサイトにて、
フラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいませ。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、
住宅ローンの新規利用・借り換えを
お考えの方など、
いずれにしても、
早めに行動へ移すことをお勧めします!!
金利は上がりましたが
2022年5月の住宅ローン金利は、
いまだ低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、
住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、
金利が低いここ数か月は、
検討する価値があります。
住宅ローン金利が低水準にある、
この機会を見逃さないようにしましょう。
それでは、また。