■ 今週のTOPIC「フラット35、0.01%のみ金利が上昇の低水準!」
住宅金融支援機構(東京都文京区)が
民間金融機関と提供するフラット35の
2022年6月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の
主力タイプの金利幅は…
1.49%(前月より+0.01%)~2.54%
今月も0.01%とわずかながら
金利を引き上げました。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の
金利幅は以下の通りです。
1.36%(前月より+0.01%)~2.41%
中期に関しても
同じように金利を引き上げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下の
タイプの金利幅は…
1.75%~2.80%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの
金利幅は…
1.62%~2.67%
以上のようになっています。
今月は、
同じ長期の固定金利にて、
メガバンク・ネット系銀行は
金利を引き上げる傾向ですが、
フラット35も同様に
全ての借入期間で
金利を引き上げました。
とはいえ、
フラット35の金利は
わずか0.01%の引き上げとなり、
変わらず低水準です。
ここ4か月の動向で考えると
フラット35が、
最も金利の上げ幅が小さいです。
結果的に、今月も
長期固定金利では、
もっとも魅力的なサービスを
提供しております。
また、他の金融機関に比べて
審査が通りやすいのも
フラット35の魅力のひとつです。
長期固定金利で
住宅ローンを選ぶなら
フラット35を
優先的に検討しましょう。
◆2022年6月の住宅ローン金利の傾向
今月も住宅ローンの金利は、
金融機関によって
対応がわかれました。
ここ数か月、
金利が上がり下がりを
繰り返しておりますが、
低い水準を維持しております。
世界の金利に影響の
大きい米国の長期金利・10年国債は、
急速に進むインフレの影響により、
先月まで上昇を続けておりましたが
今月は若干下がり
落ち着いた感じです。
日本国債は、
日銀が金利上昇を嫌がり
抑制しておりますので、
若干上がりました。
この若干の上りが、
各金融機関の判断が
分かれた理由かもしれません。
ちなみに、日本国債は
日銀の金利誘導目標の
±0.25%の範囲内である、
0.235%となっております。
ということで、変わらず
現在、日本の住宅ローンは、
過去最低水準です。
住宅ローンの利用を検討するなら、
金利が大きく上がる前の
ここ数か月が
おすすめの時期となります。
◆各住宅ローン商品の金利動向
- 変動金利
今月も多くの金融機関が
金利を据え置いています。
ネット系のau自分銀行のみ
金利を引き下げました。
auじぶん銀行は、
変動金利の中では、
一番金利が低いので、
変動金利を検討している方は、
注目です。
また、ほとんどの金融機関が
金利を据え置いたので、
先月と状況は変わらず
6月の変動金利の
住宅ローンの金利目安は、
0.4%から0.5%となります。
この金利より高ければ割高、
低ければ割安といえます。
- 固定金利 10年~(中期)
メガバンク・ネット系銀行、
ほとんどの金融機関が
先月の反動と
米国国債の金利低下から
金利を引き下げたという判断です。
先月大幅に金利が上がりましたが
固定10年は、
人気の激戦区ですので、
各金融機関とユーザー様は
米国国債の金利低下での
日本国債の落ち着きは
うれしいニュースと思います。
また、
変動金利の金利引き上げが、
いつ起こるのか
わからないことを考えると、
10年固定を利用することで、
当面の金利上昇リスクが
抑えられます。
現在も最低水準の金利状況ですと、
10年固定金利と変動金利との金利差が
小さいというメリットもあります。
借入金額が大きかったり、
返済期間が長かったりするならば、
10年固定も、検討したいところです。
- 固定金利 長期
こちらは
金融機関によって
判断が分かれました。
フラット35も
0.01%金利が上がりましたが、
他の金融機関とくらべて
変わらず有利な条件と言えます。
長期固定金利は
頭金の割合によって
メリットが変わりますが、
つなぎ融資を利用すれば、
フラット35が
頭金なしでも最もメリットがあります。
◆2022年6月の
住宅ローン金利の動向を総括
今月は、
金融機関によって
判断が分かれた月と言えます。
変動金利は、
変わらず動きがなく
固定10年は、
金利が上がっている傾向にあり、
短期・長期の固定は、
判断が分かれました。
先月は、変動金利が優位と
お伝えしましたが、
今月は今後、米国国債が
大きく上昇する可能性がある為、
変動金利は、
リスクが大きいと思います。
再び、今月住宅ローンを検討する場合、
変動金利と同じように
固定金利のメリットを
意識するように致しましょう。
現在は、日銀の量的緩和政策により、
金利約1%程度に抑えられていますが、
変更されれば、
少なくとも1% 程度の上昇が
予想されます。
そうなれば、
変動金利や期間の短い固定金利は、
すぐに長期金利を
追い抜かしてしまうほど、
金利差が小さいことは事実です。
現時点で、
変動金利か短期の固定金利を選ぶかは、
金利だけでなく、
手数料や諸費用も視野に入れて
住宅ローンを検討しましょう。
また、
変動金利や短期固定金利を
選ぶより、
今後の不透明な
金利状況の可能性を考えると、
フラット35は、借入時から完済時まで
全期間固定型の住宅ローン商品なので、
今借り入れた方は35年後の完済時まで
ずっと低金利の恩恵を受けられる…
というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、
何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…
そうなってしまっては元も子もありません。
目先の数字にとらわれず、
しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の
メリット/デメリットを理解し、
家族のライフプランに合った住宅ローンを
選択しましょう!!
※下記のサイトにて、
フラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいませ。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、
住宅ローンの新規利用・借り換えを
お考えの方など、
いずれにしても、
早めに行動へ移すことをお勧めします!!
金融機関によって
判断が分かれましたが
2022年6月の住宅ローン金利は、
いまだ低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、
住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、
金利が低いここ数か月は、
検討する価値があります。
住宅ローン金利が低水準にある、
この機会を見逃さないようにしましょう。
それでは、また。