■ 今週のTOPIC「上棟とは!!」

家づくりを行う過程に

上棟(じょうとう)」という

作業工程があります。

 

そして、

上棟が無事におわると

お祝いとして

「上棟式」を行います。

 

お祝いを行うくらい、

上棟は、

家づくりでは

重要な作業です。

 

今回は、

「上棟」

についてお伝えします。

 

※上棟式は、次回お伝えします。

 

 

◆上棟とは

 

上棟とは、

屋根の一番上の

重要な部材である棟木を

取り付けることです。

 

ちなみに棟木とは、

(むねぎ)と読み、

屋根を作るために

桁(ケタ)と平行に位置し、

家の最も高いところに

配置されるされる頭頂部の木材です。

 

そのため、

上棟のことを

「棟上(むねあげ)」

と言うこともあります。

 

他にも、

「建前(たてまえ)」

「建方(たてかた)」

とも言われます。

 

最も高い位置の

棟木を組むことは、

建物の骨組みを

組み終わるということです。

 

そして、

工事が無事に終了したことと

上棟のお祝いとを記念して、

関係者の方々と上棟式を行います。

 

 

◆上棟を行う時間

 

現在の木造住宅では、

プレカットやレッカー車など

工具の発展により、

1日から2日くらいで、

上棟が完了します。

 

昔の木造住宅では、

プレカットではなく

手刻みでしたし、

 

レッカー車がなく、

人が材木をはこび

 

効率的な工具もなく手作業で

上棟をおこなっておりました。

 

ですので、

上棟するまでに、

長い期間がかかりました。

 

この長い期間をかけた

上棟をお祝いするための

儀式的な行事が

上棟式となったといわれております。

 

 

◆上棟の言い方と内容

 

「上棟」という言い方以外にも

「棟上」「建前」「建方」

と言うことをお伝えしました。

 

上棟の作業の内容も、

地域によっては、

違いがあります。

 

木造住宅では

・骨組みを組み上げた状況

・屋根が完成した状況

のどちらも上棟と言います。

 

ちなみに

鉄骨構造では、

骨組みが完成した状態を

上棟といいます。

 

 

◆上棟の流れ

 

  • 上棟日を決める

 

家づくりでは、

大切な節目となるので、

上棟する日を決めるのは、

六曜で検討することがほとんどです。

 

その中でも、

吉日と言われる

大安・友引・先勝・先負

といった日を選ぶことが多いです。

 

 

  • 上棟の準備

 

上棟の当日前に

担当の大工さんは、

基礎に土台を引きます。

 

また、上棟は、

棟をあげる工事となり、

高所作業となりますので、

事前に足場も設置します。

 

また、上棟の日は、

天気もチェックします。

 

雨が降ると

木材が濡れる

という心配もりますが、

少しの雨であれば問題なしです。

 

家づくりで使う木材は

乾燥材のため、

雨など水分を吸収しにくいので

少しの雨なら上棟を行う場合も

あります。

 

また、大工さんや建築家の格言として

 

「上棟の日に雨が降った家は

 火事にならない」

 

「幸せや福が降り込む」

 

などと言われ、

縁起がいいという考えもあるようです。

 

もちろん、雨量が多い場合や

作業に影響がある場合は、

延期や中止をすることもあります。

 

 

  • 上棟当日

 

上棟の作業を行う人数は

大工さんや職人さんなど

建物の大きさによりますが

小さい家だと4人くらい

大きい家だと8人くらい

で行います。

 

スタートは、

朝早くから行います。

 

一般的には、

7時集合の8時にスタート

といった感じです。

 

まずは、段取りの確認や

安全確認を行います。

 

最初の作業は、

基礎に引いた土台に

1階の柱を一本一本と

何本も立てていきます。

 

この時、

当然ながら

柱の垂直を確認しながら

作業します。

 

柱が立つと

梁や桁などの横方向に置く

木材(横架材)を組み、

建物の構造を組み上げます。

 

1階を組み上げると

2階への作業となり、

床下の板を貼ります。

 

1階と同じように

2階の柱を立てていき、

横架材をかけます。

 

2階を組み上げると

屋根の下地作業です。

 

そして、いよいよ

主役である棟木を頭頂部に組み

胸が上がる=上棟が成り立ちます。

 

 

  • 上棟終了後

 

棟木を組むと上棟という

作業は終了しますが、

雨が降っても現場が濡れないように

屋根の下地の合板を貼り、

その上にルーフィングをします。

 

基本的に、

上棟という作業は、

ここまで行うのが一般的です。

 

上棟後、

上棟式がある場合は、

その時間まで、

できる範囲の作業を行い

上棟式を向かえます。

 

 

◆まとめ

 

上棟の作業がおわると

無事に上棟できたことを記念して、

関係者の方々と

上棟式を行うことが多いです。

 

本来、上棟式は無事に、

棟が上がったことを

喜び、感謝、祈願する儀式です。

 

上棟式は、

地鎮祭と違い

神主さんに来て頂くことが少ない為、

その際は、

建設会社の社長や棟梁、現場監督が

上棟式を進めます。

 

最近は、上棟式を

行わないケースなども

ありますが、

家づくりを行う過程で、

大切な節目となる上棟ですので

上棟式を行うことを

おススメします。

現在では儀式というよりも

お施主様が

職人さんをもてなす

「お祝い」の意味が

強くなっております。

 

そういった意味では

家づくりで、

お施主様と大工さんの

信頼関係を築くことが

できます。

 

それでは、また!!

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