■ 今週のTOPIC「変動金利のメリット・デメリット!!」
変動金利は、現在、
最も人気の高い、住宅ローンです。
住宅ローンの利用者の中で、
変動金利の利用者は、
約8割を超えるといわれております。
6~7年前から、
固定金利より
変動金利の利用者が増え始め、
日銀の量的緩和政策により、
更に増え続けております。
人気の理由は、
金利が低いことです。
コロナ過で収入が減った方や
建物自体の金額が上がっているので、
金利が低いということは、
大きな魅力です。
実際に
変動金利を選んだ方は、
「金利が低いこと」を
最も多い理由となっております。
ですが、金利の低い
変動金利を利用することが
メリットになる・得する
ということではないのです。
そこで今回は、
変動金利のメリットとデメリット
得するのかしないのかなどに
スポットを当ててお伝えします。
◆変動金利のメリット
住宅ローンは、
金利が低い方がお得です。
当然、現時点での変動金利は
金利が低いのでお得と言えます。
しかし、それは、
住宅ローン返済期間中に
金利が上がらなければ
ということになります。
また、たとえ
金利が上がったとしても
それまでに、
全額返済が終わっている
という場合です。
ここまでが、変動金利のメリットです。
では、この先、変動金利の
金利が上がった場合のリスクを
お伝えします。
◆変動金利のデメリット
- 今後の金利の見通し
過去に変動金利を選ばれた方の
アンケートなどを参考にすると
「今後の金利の見通しは、
ほとんど変わらない」
と言う回答が多くみられます。
しかしながら、
将来の金利の動向は、
誰も予想がつきません。
経済学者さんであってもです。
今後の金利の見通しが、
「ほとんど変わらない」
ということは、
当てにできないのです。
金利が低いから、
変動金利を選ぶ場合であっても、
金利上昇のリスクを考えなくては
ならないのです。
- 変動金利のリスク
変動金利を選ぶ場合、
金利が上がった際に
どう対応するのか?
この質問に、
明確な対応策がない場合、
変動金利にはリスクが伴います。
今までの10年
変動金利が上がらなかったので、
今後も変動金利が
上がらないという保証ないのです。
返済期間が短かく
返済期間中に金利が上らなければ
変動金利のメリットが
あると思います。
また、
・返済目途や資金余力がある
・全額返済する
・返済期間を短くする
・一部繰り上げ返済する
などの対策を立て理解したうえで
変動金利を選ぶのであれば、
変動金利を選んでも
よいかもしれません。
しかしながら、
・借り換えをする
という対応策にもリスクが伴います。
金利が上昇した場合、
借り換えの選択をしたとしても、
変動金利だけでなく、
固定金利も金利は上昇しております。
こうなると、
変動金利・固定金利の
どちらを選択しても、
月々の返済額は上がってしまうのです。
◆まとめ
現在、最も人気が高く、
住宅ローンの利用者の
8割を超える変動金利は、
2022年6月の時点で、
月々の返済が、
固定金利より少なくなるので、
魅力的に感じてしまいます。
しかし、
金利上昇での対応策が
明確でない場合は、
当然リスクが伴うのです。
日本の住宅ローンは、
米国の金利の影響を
受けやすい状況にあります。
米国は、
世界的な物価上昇への対応として、
金利が上っております。
当然日本の住宅ローンの金利は
上がると考えるのですが、
日銀の金融量的緩和策
(ゼロ金利対策)
継続中のため、
金利が上りにくい状況です。
2022年6月の時点で、
固定金利は上がっておりますが、
変動金利は上がっておりません。
しかし、米国の金利が上昇を
続けているので、
5年後に変動金利が
上がる可能性は大きいと思われます。
そして、
変動金利が1%以上上がると
月々の返済額が、
固定金利より
高くなる可能性があります。
もちろん今後、
金利が必ずあがる
ということではなく、
上がる可能性が高いということです。
先ほどもお伝えしたように、
今後の金利の動向を
予想することは、
難しいのです。
しかしながら、
変動金利を選択する場合は、
リスクを十分に理解し、
固定金利と比較して検討しましょう。
家づくりは、
一番大きな買い物のひとつです。
住宅ローンを利用する場合は、
家づくり=住宅ローンが
人生で一番大きな買い物となります。
ですので、
後悔のなくご自身が納得する
住宅ローンを選びましょう。
それでは!また!!