■ 今週のTOPIC「子供部屋は必要?メリット・デメリット」

「頭のよい子は

個室ではなくリビングで勉強している」

という本が出たのが約6年前です。

 

有名中学に合格した

子どもの勉強方法を調べたら、

多くの子どもが子ども部屋を

与えられながらも勉強はそこではせずに、

リビングやダイニングテーブルで

していたという内容でした。

 

その本は

「有名中学に合格する子どもを育てたい人」に

は参考になるとおもいます。

 

またもう一つの

「子ども部屋不要論」の

アプローチとして

「親子のコミュニケーション不足」

もあるそうです。

 

西洋風の間取りが定着し

子どもに個室が与えられるようになると、

今度は「親子のコミュニケーション不足」が

問題視されるようになりました。

 

そこで子どもを

子ども部屋に籠らせないために

子ども部屋をオープンな造りにしたり、

ドアを設けない説などが出てきます。

 

そこで今回は、

子ども部屋の必要性と

メリット・デメリットについて

お伝えいたします。

 

◆子ども部屋が原因なの?

 

「頭のよい子に育てる」

「親子のコミュニケーションを取る」

 

この二つの事から

子ども部屋が原因として

論じられることには

疑問を感じます。

 

子ども部屋という個室が

与えられようが与えられまいが、

それらのことは

別な工夫で解決できること

ではないでしょうか。

 

それでは、

子ども部屋は

本来何のために設けられるのでしょう。

 

多くの親は、

まずは子どもが心身共に

健康に育って欲しいと願っています。

 

そして、

そのように育つような環境を

与えたいと考えた時に、

子ども部屋はけして「いらないモノ」

ではないのです。

 

小さい頃に

親とずっとべったりしていた子どもも

いずれ思春期が訪れて、

親に反抗し、自立の道を進みます。

 

思春期には、

しっかり反抗してくれた方が

親離れも早くなると言われています。

 

早ければ小学校の高学年から、

中学頃がピークで高校生、大学生でも

反抗期はあるものです。

 

この時期には子どもにも、

許されるならば、

自分自身と向き合ったり考えたりできる、

1人になれる個室があって

いいのではないかと思います。

 

 

 

◆親にとっても子ども部屋はありがたい

 

子どもの思春期・反抗期は、

親にとってもエネルギーを要す時で、

言うことは聞かないし、危なっかしく、

一番扱いづらい時期です。

 

でも、ここはぐっとこらえて

成長を見守っていなくてはいけません。

 

親にも忍耐がいり、

かわいい子どもでも

距離を置きたいと思う時もあるのです。

 

親も子も、

お互いの精神安定のためには

個室という存在はありがたいものなのです。

 

だからもし余裕があるなら、

子ども部屋はあってもよいと思うし、

きちんと1人になれるよう戸や扉などは

ついていていいと考えます。

 

または、

小さいうちはオープンな空間でも、

自立の時がきたら個室にできるような

間取りにしておきましょう。

 

もちろんドアもつけられるように

しておきましょう。

 

個室を与えると

勉強をちゃんとしているか、

ネットやゲームばかりしていないかなど

気を揉むかもしれないけれど、

思春期に入った子どもは半分大人です。

 

子どものことは、

もう子ども自身に任せていいのでは

ないでしょうか。 

 

 

◆子ども部屋は必要最低限でよし

 

また、子ども部屋が快適すぎる

必要はないでしょう。

 

空調も整備され、テレビ、電話、

パソコンとこれらが揃うと

それこそ子どもは子ども部屋に

籠ってしまいます。

 

お互い話をしない時期があっても、

子どもの様子を見守ることは必要です。

 

したがって居間に

家族が集まる工夫をすること、

そのために子ども部屋は

「最低限のものが揃っていればいい」

と割り切る考え方も必要です。

 

「頭のよい子」の話が出ましたが、

子ども部屋の「勉強机」については

熟考してみてもよいと思います。

 

たいてい小学校入学に合わせて

買い揃えますが、

そこが物置と化すケースは多いです。

 

欲しがった時に

シンプルな机を購入するか、

それこそ必要な時に広げられる

ちゃぶ台でもいいのではないかと思います。

 

 

◆子どもが巣立った後の使い道も考えておく

 

最後になりますが、

これから自宅を建てたり購入する人は、

長いスパンで考えて

間取りを選んで欲しいと思います。

 

子ども部屋の在り方はもちろん、

子どもが巣立った後の使い道などを

考えながら、

自宅の間取りを検討してみましょう。

 

それでは、また!

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