■ 今週のTOPIC「浄水機能付き水栓の種類と特徴」
キッチンプランを検討する際に、
水栓金具の機能やデザインは
重要なポイントです。
最近では、
浄水機能を持つ水栓金具を
設置するケースもみられます。
システムキッチンのオプション仕様などにも
ラインアップされていますし、
分譲マンションでも
設置されているケースもみられます。
◆浄水機能とは、
水道水に含まれている物質を除去するもの
浄水器(機能)とは、
水道水に含まれている物質
(残留塩素やトリハロメタンなど)を除去、
もしくは減少させる機能をもった
機器のことです。
家庭用の浄水器は、
水道水を「ろ材」でろ過することで、
おいしく安心な水を生み出すものです。
浄水器の「ろ材」には、
活性炭、不織布、中空糸膜、逆浸透膜など、
いくつかの種類があり、
「ろ材」によって、浄水器を
「活性炭式」
「ろ過膜式」
「逆浸透膜(RO)式」
「セラミック式」などと
分類することもあります。
「活性炭式」は、
粒状、粉状、繊維状などにした活性炭の働きで、
残留塩素やカルキ臭、有機物などを
除去するタイプです。
「ろ過膜式」は、
ろ過膜や中空糸膜など に水を通すことで、
一般細菌や赤サビなどを除去するものです。
複数のろ材を組み合わせ、
効果を高めたタイプがみられます。
◆浄水器の種類
浄水器には、さまざまな用途に合わせて、
さまざまな形状があります。
- 水栓金具ではない浄水器
水栓金具ではなく、
持ち運びできるタイプが、
ポット型(ピッチャー型)です。
浄水器本体を水栓(蛇口)に
直接取り付けるのが蛇口直結型です。
また、
据え置き型(ホース取り付け型)は、
据え置いたり、壁に設置して
使用するものです。
- 浄水機能を持つ水栓金具の種類
浄水機能を持つ水栓としては、
水栓一体型(カートリッジ内蔵型)と、
ビルトイン型(アンダーシンク型)が
あります。
新築やリフォームで取り入れられる
システムキッチンに設定されている
浄水水栓は、
すっきりとしたキッチンとするために、
これらのタイプが多くみられます。
・水栓一体型(カートリッジ内蔵型)
水栓金具の胴体などに
小型のカートリッジが
組み込まれたタイプです。
カートリッジ交換も比較的簡単です。
・ビルトイン型(アンダーシンク型)
キッチンカウンターの下に
浄水器本体を取り付けるタイプです。
新築やリフォームで
多くみられるスタイルで、
設置に関しては、
専門的な工事が必要です。
カートリッジの容量が大きいため、
たっぷりと使用することが可能でしょう。
◆浄水機能を持つ水栓金具の形状
水栓一体型(カートリッジ内蔵型)と、
ビルトイン型(アンダーシンク型)には、
それぞれ、
浄水専用水栓タイプ、
湯水の混合水栓と浄水機能を
一体化させたタイプがあります。
- 浄水専用水栓タイプ
通常の水とお湯を使用する
キッチン混合水栓とは別に、
浄水専用として設けるタイプです。
水やお湯と同時に浄水が使うことが可能です。
- 浄水機能を一体化させたタイプ
ひとつの水栓で、浄水、水、お湯を
使い分けることができるタイプです。
デザイン性の高い水栓金具も多くみられ、
キッチンのアクセントにもなります。
シャワー水流やホースが伸びる
ハンドシャワーなどもあり、
使い勝手も高まっています。
◆水栓一体型やビルトイン型を
取り入れるメリット
水栓一体型やビルトイン型を
取り入れるメリットは、
・水栓からの浄水なので、
すぐに調理に使用できること、
・据え置き型に比べて、
キッチンカウンターなどのスペースが
すっきりすること、
・ミネラルウォーターを購入しなくて済むため
保存(収納)スペースを確保する必要や
ゴミがでないこと、
などが挙げられます。
そのため、
子育て中や共働きのご家庭でも
人気のアイテムの
ひとつとなっているようです。
◆リフォームで取り入れることも可能
キッチンの水栓金具を
取り替えることで使い勝手もデザイン性も
アップするものです。
一般的な水栓から
浄水水栓に変更することは可能ですが、
ビルトイン型(アンダーシンク型)の場合、
シンクの下にカートリッジを
設置するスペースがあるかどうかの
確認が必要でしょう。
スペースがない場合は、
水栓一体型(カートリッジ内蔵型)を
検討しましょう。
また、浄水専用水栓タイプは、
既存の水栓をそのままで、
浄水器を取り付けたい場合にも向いています。
◆カートリッジの交換期間、
交換方法など事前に確認を
浄水器を使用する際に、
忘れてはならないのが
カートリッジを交換です。
表示されている期間内に必ず、
交換することが大切です。
水栓一体型やビルトイン型では、
商品によって異なりますが、
水栓金具の胴や台座部分などに、
交換を知らせるサインが
表示されるタイプもみられます。
交換の目安は、商品機種や使用する
地域、水量や水質などによって異なりますが、
おおよその目安は、
水栓一体型で2~4カ月程度、
ビルトイン型で1年くらいでしょう。
いずれにしても、選ぶ際には、
ショールームなどで
ビルトインされている状態なども確認し、
交換期間や交換方法、
カートリッジの価格や購入先などを
事前に確認することです。
取り入れる際には、予算も含め、
キッチンのプランニングと同時に
検討することが大切です。
それでは、また!!