COLUMN 住宅コラム
今週のTOPIC【令和の洗濯事情~室内干しが常識に】
いよいよ寒さが本格化してきましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
冬は洗濯物の乾きにくさや家事の負担が気になる季節でもあります。
そこで今週は、最新の調査から見えてきた「令和の洗濯事情」を取り上げ、
現代の生活スタイルがどう変わってきたのか、
そして住まいづくりに取り入れたいポイントをご紹介します。
◆ 1. 今どきの洗濯スタイル──「室内干し」が常識に
近年の家事に関する調査では、晴れの日でも屋外ではなく
室内で洗濯物を干す家庭が大きく増加していることが分かりました。
10年前と比べて「晴れの日でも室内干しだけ」という割合はほぼ倍増し、
特に25〜44歳の世代や共働き世帯では約半数が室内干し派という結果になっています。
その背景には、
・花粉や黄砂などの外的要因が気になる
・時間に左右されたくない、効率よく家事を終えたい
・共働きで昼間に外に干せない
といった生活スタイルの変化があります。
こうした理由から、「日光で干したい」という意識はまだ高いものの、
室内干しを選ぶ家庭が増えているのです。
冬場は特に、外で洗濯物を乾かすのが難しい季節。
花粉や風、雨だけでなく気温・湿度の影響で乾くまでに時間がかかってしまいます。
こうした難しさが、もう室内干しを“特別な手段”ではなく、
「普段の洗濯スタイル」として受け入れられてきた要因とも言えます。

◆ 2. 洗濯の工程が「シンプル化」している理由
調査では、洗濯そのものは頻度が増えているものの、
分け洗いやアイロンがけをする手間を省く傾向が強くなっていることも明らかになりました。
例えば、素材や色で分けて洗う「分け洗い」を行う割合は10年前より減少しています。
また、アイロンがけをほとんどしない家庭も増えています。
この変化にはいくつか背景があります:
- 洗濯機や洗剤・衣類そのものの機能が向上
→ 洗浄技術・色落ち防止・シワ防止素材の衣類が増え、
以前ほど分け洗いしなくても安心して洗えるものが多くなっています。
- 時間を節約したい
→ 共働き世帯が増える中で、家事の負担を減らし、
効率的にこなしたいというニーズが高まっています。
- アイロンを必要としない衣類が普及
→ ノーアイロンでOKなカジュアル衣類や、
洗濯後にシワが出にくい素材の衣類が日常着として一般的になってきました。
つまり「洗濯物はこまめに、でも手間はかけない」
──そんな新しいスタイルが、現代の暮らしに定着しつつあるのです。
◆ 3. 家事動線と住まいの工夫ポイント
さらに興味深い変化として、「洗濯物をたたむスタイル」や
「家事動線へのこだわり」も浮かび上がってきました。
これまで床に座って行うことが多かった洗濯物たたみですが、
近年は立ってたたむ人が増えているという調査結果もあります。
これは、テーブルやカウンターを使い、
身体への負担を軽減したいという傾向の表れでもあります。
また、洗濯機まわりの理想的な条件として、
・「洗濯機に近い」
・「洗濯物をしまう場所に近い」
といった家事動線の短さを重視する人が増えています。
この背景には、家事の負担を少しでも減らしたいという現代人の意識があります。
従来の「洗濯→干す→たたむ→しまう」という流れをいかにスムーズにするかが、
暮らしの快適さを左右するポイントになっているのです。
◆ 4. ランドリールームやユーティリティスペースの人気
こうした流れを受けて、近年の住まいづくりでは、
ランドリールームやユーティリティスペースが注目されています。
単に洗濯機を置くだけでなく、室内干しスペースやアイロンがけ台、
たたむカウンター、収納まで一体化したスペースを設けることで、家事動線をぐっと楽にする工夫です。
たとえば、キッチン近くにランドリースペースを配置することで、
料理と家事を並行して進めやすくなります。
また、洗濯機〜干す〜しまうまでを一つの動線で完結させるレイアウトは、
家庭内の負担軽減につながると多くの先進的な住宅で取り入れられています。
◆ 5. 家づくりでぜひ考えたい衣類ケアスペースの設計
このように、洗濯を取り巻く家事スタイルはここ数年で大きく変化しています。
これから家を建てる・リフォームを検討する際には、ぜひ「衣類ケアスペース」
を意識して間取りを考えてみませんか?
ポイントとしては…
- 室内干しスペースを確保する
→ 冬の乾きにくさ対策にも効果的
- 洗濯→干す→たたむ→しまうまでがスムーズな動線
→ 家事効率UP
- 収納に近いランドリールームの導入
→ 生活感を抑えつつ家事負担を軽減
ご家庭によって家事に対する優先順位はさまざまですが、「家事を楽にする動線づくり」は暮らし全体の満足度を高める鍵になります。
◆ 6. 家事負担を減らすちょっとしたコツ
最後に、忙しい日々でも実践しやすい洗濯まわりの工夫をご紹介します
- 雨の日は除湿機や衣類乾燥機を活用
→ 室内干しでもしっかり乾く環境作り
- たたむ場所を固定する
→ “たたむ場所を決める”だけで動線がスムーズに
- 洗濯回数を決めてルーティン化
→ 週末だけ大量に洗うのではなく、こまめに洗濯
- 収納は使いやすさ重視で計画
→ 取り出しやすい場所に収納を配置する
いかがでしたでしょうか。
最新の調査から見えてきた洗濯スタイルの変化は、
単なる家事の工夫にとどまらず、住まいづくり全体を見直すヒントにもなります。
特にこれからマイホームを考えている方は、
家事動線にこだわった設計で日々の生活をもっと快適にしていきましょう。
これからも、暮らしを豊かにする住まいの情報をお届けします。
どうぞお楽しみに。
