■ 今週のTOPIC「フラット35、今月も金利が上りました!」

住宅金融支援機構(東京都文京区)が

民間金融機関と提供するフラット35の

2022年12月の適用金利が発表されました。

 

◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下

 主力タイプの金利幅は…

 

 1.65%(前月より+0.11%)~3.00%

 

今月も0.11%と

大幅に金利を引き上げました。

 

 

◆融資率9割以下で返済期間が20年以下

 金利幅は以下の通りです。

 

1.49%(前月より+0.11%)~2.84%

 

中期に関しても

同じように金利を引き上げました。

 

 

◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下

 タイプの金利幅は…

 

1.91%~3.26%

 

 

◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの

 金利幅は…

 

1.75%~3.10%

 

 

以上のようになっています。

 

 

今月は、

同じ長期の固定金利にて、

メガバンク・ネット系銀行が、

金利を上げる中

フラット35も

全ての借入期間で

金利を引き上げました。

 

ほとんどの金融機関が3か月連続で

長期固定金利を上げたので、

先々月金利を引き下げた

フラット35の金利は

変わらず低水準です。

 

元々金利の上下幅が小さく、

安定しているフラット35ですが、

今月は、0.11%引き上げました

 

元々、フラット35は、

日本の10年国債(市場金利)と

連動しておりますが、

先月・先々月、

日本の10年国債の金利が上ったのに

フラット35の金利は

上がらなかったので、

12月は、調整を行い、

金利が上ったと予想されます。

 

他の長期固定金利の引き上げより、

フラット35の金利の引き上げが

大きかったのですが、

3か月前からトータルで考えると

今月も長期固定金利では、

もっとも魅力的なサービスを

提供しております。

 

また、他の金融機関に比べて

審査が通りやすいのも

フラット35の魅力のひとつです。

 

長期固定金利で

住宅ローンを選ぶなら

フラット35を

優先的に検討しましょう。

◆2022年12月の住宅ローン金利の傾向

 

今月の住宅ローンの金利は、

変動金利に動きはなく、

短期固定金利、長期固定金利は、

金融機関によって判断が分かれました。

 

日本の住宅ローンに影響が大きい

米国の長期金利・10年国債は、

今月も金利が上がっております。

 

しかし日本金利は、

変わらず公開市場操作を続けており、

金利上昇抑制のため、

12月も低水準です。

 

現在の日本の金利指標は、

米国の10分の1以上と低水準ですが、

この金利差が、

円安の影響のひとつと言われており

今月も金利差が広がりました。

 

このまま、金利差が広がり続けると

更なる円安が進むと予想されます。

 

そして円安が進むと、

物価が上昇します。

 

いくら金利が安くても、

住宅の価格が上がり、

住宅を取得する意欲が

減ってきているという

報道が増えております。

 

最近では、

日銀のゼロ金利対策の変更、

金利の引き上げを求める

声が高まっています。

 

今後、金利が上昇する可能性は

高いと思いますので、

注意が必要です。

 

 

 

◆各住宅ローン商品の金利動向

 

  • 変動金利

 

今月もほとんどの金融機関が

金利を据え置いています。

 

金利を据え置いたので、

先月と状況は変わらず

11月の変動金利の

住宅ローンの金利目安は、

0.4%から0.5%となります。

 

この金利より高ければ割高、

低ければ割安といえます。

 

 

  • 固定金利選択型 10年など(中期)

 

金融機関によって、

判断が分かれております。

 

メガバンクの

三菱UFJ銀行は

金利を引き上げましたが、

他のメガバンクは

金利を据え置くか

引き下げております。

 

ネット系銀行も

判断がわかれました。

 

変動金利に次ぐ人気の10年固定も

ここ数か月は、

金利が上ったり・下がったりと

ある意味数か月スパンの

トータルでみると、

あまり金利が上っておりません。

 

とは言え、

変動金利の金利引き上げが、

いつ起こるのか

わからないことを考えると、

10年固定を利用することで、

当面の金利上昇リスクが抑えらます。

 

今月は、

判断が別れましたが、

ここ数か月をみると

金利はほとんど上がってなく、

10年固定金利は最低水準の

金利状況です。

 

まだまだ

10年固金利と変動金利との

金利差も小さいという

メリットもあります。

 

借入金額が大きかったり、

返済期間が長かったりするならば、

10年固定を検討したいところです。

 

 

  • 長期固定金利 

 

こちらも金融機関により

判断が別れました。

 

今月は、フラット35の

大幅な金利引き上げが

大きな動きと言えるでしょう。

 

民間の金融機関の

長期固定金利は、

先月までに上がりきった感が

あります。

 

そこにフラット35が

近づいたという感想です。

 

しかしながらフラット35は、

国と民間の金融機関が協力した

住宅ローン商品なので、

長期固定を考えるなら、

フラット35が最も優れております。

 

また長期固定は、

頭金の割合によって

メリットが変わりますが、

つなぎ融資を利用による

頭金なしのフラット35も

優れた住宅ローン商品です。

 

 

◆2022年12月の

 住宅ローン金利の動向を総括

 

今月は、人気の変動金利は

変わらず金利を据え置き、

10年固定や長期固定の金利は、

金融機関の判断が別れました。

 

日銀のゼロ金利対策の影響にて

関連性の高い変動金利は

長い期間低金利を維持しております。

 

しかしながら変動金利が

いつまでもこの低水準の金利を

維持することは難しいです。

 

円安の原因が、

米国と日本の金利差と言われており、

金利差が広がると、

物価が上がります。

 

金利差と円安による物価高の

バランスが、あまりよくないと

言われており、

円安を止めるためには、

金利上昇も仕方ないという

専門家の意見もあります。

 

ですので、今後

金利が急上昇する可能性が

あります。

 

住宅ローンを検討する場合、

変動金利よりも

固定金利のメリットを意識しましょう。

 

現在は、日銀の量的緩和政策により、

変動と固定の金利差は

約1%程度に抑えられていますが、

金利が上昇すれば、

少なくとも1% 程度の上昇が

予想されます。

 

そうなれば、

変動金利や期間の短い固定金利は、

すぐに長期金利を

追い抜かしてしまうほど、

金利差が小さいことは事実です。

 

現時点で、

変動金利か固定金利を選ぶかは、

金利だけでなく、

手数料や諸費用も視野に入れて

住宅ローンを検討しましょう。

 

さらに

インターネットなどでのランキングや、

ユーザーの口コミを参考に、

住宅ローンを選びましょう!

 

また、今後の不透明な

金利状況の可能性を考えると、

フラット35は、借入時から完済時まで

全期間固定型の住宅ローン商品なので、

今借り入れた方は35年後の完済時まで

ずっと低金利の恩恵を受けられる…

というメリットがあります。

 

いくら借入時の金利がいくら低くても、

何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活…

そうなってしまっては元も子もありません。

 

目先の数字にとらわれず、

しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の

メリット/デメリットを理解し、

家族のライフプランに合った住宅ローンを

選択しましょう!!

 

※下記のサイトにて、

フラット35の金利推移をご確認いただけます。

現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいませ。

http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top

 

【フラット35】の利用を予定している方、

住宅ローンの新規利用・借り換えを

お考えの方など、

いずれにしても、

早めに行動へ移すことをお勧めします!!

 

長期固定金利が上ったとはいえ

2022年12月の住宅ローンの金利は、

いまだ低水準で推移しております。

 

現在購入を検討している方はもちろん、

住宅ローンを借り換えのタイミングを

見極めているという方にとって、

金利が低いここ数か月は、

検討する価値があります。

 

住宅ローン金利が低水準にある、

この機会を見逃さないようにしましょう。

 

それでは、また。

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