今週のTOPIC「屋根の種類 素材編!!」

今までお伝えした外壁と同じように、

屋根は、紫外線や雨・風に

直接さらされながらも、

家を守り続けます。

 

そして、快適に生活するための

大きな役割があります。

 

外観も重要で、屋根は外壁とともに、

家の外観の印象となり

町の景観にも影響されます。

 

今回からは、そんな屋根について

お伝えしていきます。

 

まず、屋根を選ぶときに

屋根の素材と形を

決めなければなりません。

 

それぞれ特徴がありますが、

今回は、屋根の素材に関して

お伝えします。

 

◆屋根材の種類

 

屋根の種類は、数多くあり、

素材の材質によって、

耐久・断熱・遮音・重量・価格など、

特徴も様々に違いがあります。

 

家づくり(住宅)で使用される

屋根材は、大きく分けると4種類で、

 

・粘土計

・セメント系

・スレート系

・金属系

 

に分けられます。

 

粘土系の屋根材でも、

釉薬と無釉に分かれ、

セメント系は、

プレスセメント瓦とコンクリート瓦

スレート系

化粧スレート・天然スレート

など更に分かれます。

 

ここからは、各屋根材の特徴を

お伝えします。

 

 

瓦(日本瓦・粘土系)

 

日本の住宅の代表的な屋根材と言えば

瓦と言えるでしょう。

 

粘土を使った焼きもので

不燃材料の屋根材です。

 

特徴は、高い耐久性を誇り、

塗り替えなどの必要がないことです。

 

耐久性は、50年から100年とも

言われております。

 

また、厚く・重いので、

耐熱性・断熱性・遮音性も高いです。

 

他の屋根材と比較すると

昔ながらの瓦は、重いので、

建物に負担がかかりやすく

家づくりの際は、

耐震性を考慮する必要があるかも

しれません。

 

最近は、

軽量化した瓦や

遮熱性の高い瓦など、

現代の住宅にあわせた、

様々な瓦も開発されています。

 

他にも、

破損しても、1枚ずつ交換できることも

メンテナンスの面でメリットです。

 

また、デザイン的に

昔から日本の住宅に使われていたので、

和風の建物には、非常にあいます。

 

洋風の瓦もあり、

欧風な住宅にもデザインは

フィットします。

 

その他にも、

昔から日本の住宅で使われているので、

日本の気温・風土にもあっています。

 

デメリットは、重いので、

基礎から地震への対策が

必要になったり

地震の揺れや台風などの暴風で

瓦がずれたりすることです。

 

しかし最近の家づくりでは、

軽量であったりと

瓦を1枚ずつ固定しずれないなど、

対策が取られている商品も多いです。

 

また、他の屋根材に比べると

金額が高くなる場合が

デメリットかもしれません。

 

ちなみに、

瓦の種類は代表的なもので

・和瓦・平板瓦・S型瓦・二つ山瓦

・いぶし瓦・陶磁器瓦

・素焼き瓦・窯変瓦

となりますが、

他にも数多くの種類が存在します。

 

スレート屋根(スレート系)

 

スレート屋根は、素材として

コロニアル・カラーベストが

代表的で知名度が高い屋根材です。

 

素材は、

セメントに繊維系の材料を混合し、

強化した板状のものです。

 

特徴は、非常に軽量なことと

カラーバリエーションや

デザインが豊富なことです。

 

また、瓦に比べ

金額が安いことも特徴です。

 

そして、上記のことから、

現在の家づくりの屋根材として、

数多く普及しております。

 

軽量なことのメリットとして

建物に負担が少なく、

地震に強いことです。

 

耐火性・断熱性も

優れていると言えます。

 

耐久性は、

20年から25年と言われております。

 

デメリットは、耐久性の面で、

再塗装などの

定期的なメンテナンスが

必要とされます。

 

強風や積雪などの

重さに対しても

あまり強いとも言えません。

 

表面がザラっとしているので、

水分が溜まりやすいので

カビやコケも発生しやすいです。

 

以前は、

雨漏りに弱いと

言われておりましたが、

最近はカバー工法などで

解決できます。

 

家づくりで、

最も普及さえている屋根材なので、

各メーカーの商品開発が盛んで、

年々進化している屋根材と言えます。

 

 

◆セメント瓦(コンクリート瓦)

 

セメントと砂などを原料にした

屋根材です。

 

厚型スレートのプレスセメント瓦と

コンクリート瓦の種類が

製造方法により分かれます。

 

スレート・瓦どちらも

セメント瓦は、

樹脂の塗装で仕上げております。

 

寸法の制度も高いので、

施工性も優れております。

 

もちろん、セメント系なので、

衝撃にも強いです。

 

耐久性は、30年~40年が

一般的ですが、

再塗装を早めにすることで、

寿命をのばせます。

 

他にも、

セメント系なので、

耐火性・遮音性にすぐれ、

瓦系なので、

1枚単位で交換できます。

 

粘土系の日本瓦より、

コストが安いのも特徴です。

 

デメリットは、

日本瓦と同じように、

重い重量によるもので、

地震や強風により、

瓦がずれる可能性があることです。

 

日本瓦とのちがい、

定期的に塗装などのメンテナンスも

必要になります。

 

メンテナンスを怠り

塗装面が劣化すると、

コケやカビなども生えやすいことも

デメリットかもしれません。

 

 

◆ガルバリウム鋼板(金属系)

 

外壁の際も紹介した素材である

ガルバリウム鋼板は

屋根材としても使用します。

 

アルミニウム55%・亜鉛43%の

素材がメインの

薄いアルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。

 

とにかく軽量なことと、

金属板金なので、

様々なデザインが可能になります。

 

金属系なので、耐火性にも

優れております。

 

また、

アルミの特徴である、

耐食・加工・耐熱・熱反射に強く、

亜鉛の特徴の犠牲防食機能により、

今までの金属系の屋根材より、

耐久性が高く、

様々な用途に対応できます。

 

雨漏りの心配もありません。

 

耐久性は、15年から40年といわれ、

金属なので塩害の地域には

少し弱いです。

 

塗装で仕上げるので、

カラーバリエーションは豊富ですが、

定期的なメンテナンスは必要です。

 

デメリットとしては、

断熱性に弱いので、

防音性も低く、

対策が必要です。

 

また、金属なので屋根の雨音が

気になる場合があります。

 

薄い金属なので、

物が当たるとへこむ場合があります。

 

 

◆アスファルトシングル材

 

ガラス繊維や不燃の布に

アスファルトをコーティングし

砂などを樹脂で固定し

仕上げた基板の屋根材です。

 

アメリカでは人気があり、

80%以上の住宅で

採用されているそうです。

 

耐久性が高く、

軽量で地震に強く、

防音性と防水性が高いのが

特徴です。

 

素材が柔らかいので、

様々な屋根の形状に対応できます。

 

耐久性は、20年から30年で、

定期的なメンテナンスは必要です。

 

デメリットは、

日本での普及率は少なく

施工する業者が少ないと

言われることです。

 

表面がザラついていますので、

水が溜まりやすく、

コケやカビなども発生しやすいです。

 

 

◆まとめ

 

他にも、

住宅では殆ど採用しないステンレス・

トタン・銅など一昔前の屋根材、

屋上タイプの屋根形状である

陸屋根の際に採用する防水など

様々な屋根材が存在します。

 

今回は、家づくりにて、

代表的な屋根の素材を

お伝えしました。

 

屋根の素材は、

一昔前とくらべると、

大幅に増えております。

 

素材ごとにも

各メーカーにて、

仕様・デザイン・グレードなど

様々です。

 

そして、屋根のカタチも

選ばなければなりません。

 

これだけの選択肢が増えると

迷うことが増えるでしょう。

 

みなさまが望む家づくりにて、

デザインなのか、

耐久性なのか、

生活面なのか

何を大切にしたいかを明確にして

屋根の素材を検討しましょう。

 

また、屋根の保証内容も

大切です。

 

後々のメンテナンスに

影響することもありますので、

保証とメンテナンスも

検討するときの

判断材料に致しましょう。

 

最後に

家に住む本来の目的は、

外の天気から

住む人を守ることです。

 

屋根は、

このことに大きく影響しますので、

しっかり考えて決めましょう。

 

それでは、また!!

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